2011年4月からFUTIの諮問委員であり、2012年4月から今年の6月まで北米三菱商事の社長兼最高経営責任者(CEO)を勤められた小野誠英氏はこの春日本に帰国され、このたび三菱商事を定年退職されました。10月1日から三菱総合研究所に勤務される予定です。
小野氏は1975年に東大経済学部を卒業と同時に、三菱商事に入社、次々と昇進され2010年4月にはMitsubishi International Corporation (MIC) の社長兼最高経営責任者(CEO)に任命されました。
2011年4月から2013年4月まで、ニューヨークの日本商工会議所の会頭を務め、ニューヨーク植物園の理事もされました。更にFUTIやハミルトン・マディソンハウスの日本メンタルクリニックなどの非営利団体も強く支援されました。
FUTIの理事であり、ニューヨークの日本人社会の医療に貢献している桑間雄一郎医師は「ハミルトン・マディソンハウスにある日本メンタルクリニックは、ニューヨークで悲惨なまでに困窮している日本人にとり最後の拠り所なのです。クリニックは一時、財政的困難により閉鎖されそうな危機に瀕しましたが、小野氏と三菱商事の強力な支援のおかげで救われ、絶望のどん底にいた多くの患者が立ち直りました。小野氏の献身的な慈善行為に私は感銘をうけました」と語った。
FUTI小林久志理事長は「この38年間三菱商事において輝かしい経歴を持たれた小野氏を祝福すると同時に、卓越したグローバル・リーダーとして成し遂げられた数々の業績に対し敬服いたします。そしてFUTIを強くサポートして下さる小野氏と北米三菱商事に深く感謝致します。三菱総研での新しいキャリアの成功をお祈りします」と述べた。
小野氏の後継者として東大出身の杉浦康之氏(1978年経済学部卒)が北米三菱商事会社取締役社長として就任されました。
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