FUTI奨学金を東大薬学部博士課程の渡邊謙吾さんに

FUTI奨学金選考委員会は,2112年度FUTIインターナショナル・リーダーシップ奨学金(FUTI-International Leadership Award)を 東京大学大学院薬学系研究科博士課程三年の渡邊謙吾さんに授与しました。渡邊さんは米国の著名な研究機関であるCold Spring Harbor Laboratory(CSHL) のサマースクールで計算細胞生物学(computational cell biology)のコースに参加しました。これにより今年度のFUTI-International Leadership Award受賞者は東大生10人、米国大学生8人になります(FUTI Newsletter No.5を参照)。

渡邊さんは、「中学生のころ悪性リンパ腫を患った父が薬物療法で回復したことから、私は薬学の分野に興味を持つようになりました。東大では生物学、有機化学、物理化学、薬理学を学びましたが、実際に研究プロジェクトを行っていると、複雑な生物システムを解明することに限界も感じていました。今回、計算細胞生物学(computational cell biology)のコースで定量的なアプローチを学び、近い将来、数学やコンピューターサイエンスがその限界を克服するだろうと感じました。

2010 年に設立された当奨学金は米国と日本の将来のグローバル・リーダーの育成を目指しており、リーダーシップとしての資質が一つの選考基準になっています。スカラシップを授与された優秀な学生が海外でのサマー・スクールで勉強し、あるいはインターンシップとして研究に携わることにより、国際感覚を養い、相互理解を深めることをFUTIは期待しています。


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