9月21日(土)に開催された理事会総会において、大学関係担当の山田雅章理事が松下重悳氏を新たな奨学生選考委員として迎えることを発表した。山田氏が委員長を勤める選考委員会は現在、小林理事長、FUTIスタッフの大迫政子氏、FUTI諮問委員の桜井信子氏を含めて4人で構成されている。
松下氏は電気工学の学士号、博士号を共に東大から授与され、フルブライト奨学生として学んだイリノイ大学の修士号をもつ。同氏は東芝の計算機事業部を統括し、1993 – 96年に東芝情報システム(株)の 副社長を務め、1996 – 2002年にはウィンク・コミュニケーション社の日本支社の社長であった。2002年から現在に至るまで、指紋認識の分野の新規企業DDS, Inc. の役員をしている。現在名古屋の中部大学の客員教授として、経済のグローバル化と情報技術の応用に関する講義を担当。
小林久志理事長は「2003年の夏季奨学金に関する記事でご報告したように、FUTI のサマー・スカラシップへの応募者、特に東大理学部主催のUTRIPへの応募者は急増しています。FUTI設立以来の強力な支援者である松下氏を選考委員に迎え、我々の奨学金プログラムが更に充実されることを期待しています」と述べた。
2003年松下氏は日本情報学会(IPSJ)のコンピュータ博物館により、「日本におけるコンピューターの開拓者」に選ばれた。http://museum.ipsj.or.jp/en/pioneer/index.html 同氏の経歴の詳細(英語で)を読むには、ここをクリックして下さい。
ニューズレター第8号の記事:
- 日本とイリノイの同窓生、第四回キャンペーンを成功に導く
- FUTI役員、年次総会及び諮問委員会との合同会議で現況を報告
- GSP コース等の参加者8人にFUTI夏季奨学金を授与
- 東大生、イェール大学のサマーセッションにチャレンジ
- 「体験プログラム」の東大生の歓迎会、ニューヨークで開かれる
- 2013年度のUTRIP参加者の歓迎会、本郷で開催
- 東大でのGSP参加者への歓迎送会催される
- 駒場キャンパスの留学フェアに450名が参加
- カブリIPMUプログラムへFUTIの支援続く
- コロンビア―東大の共同講義への資金提供二年目に入る
- 田村史子氏を財務担当諮問委員の選出
- 松下重悳氏FUTI奨学生選考委員会に加わる
- FUTI諮問委員の小野誠英氏日本へ帰国
- NY 銀杏会会員のスン・キー パイク(白成基)氏, (1952-2013)逝去
- ブログからの記事:「母音の科学」 松下重悳
- 近刊紹介 小林昭七著「顔をなくした数学者―数学つれづれ」(岩波書店)