東京大学の濱田総長、プリンストン大学とのパートナーシップを記念する式典に出席

東京大学とプリンストン大学の戦略的パートナーシップ協定を記念する式典が2014年10月23日プリンストン大学で行なわれ、東京大学からは濱田純一総長, 江川雅子理事〔兼FUTI理事〕等、数人の関係者が出席しました。両大学の卒業生であるJETROニューヨーク事務所次長の河本雄氏も参加し、同氏が2014年11月に執筆された以下の記事をここに掲載します。(役職名はいずれも当時)

****************************************************

挨拶をする浜田純一東大総長、右はアイスグルーバー プリンストン大学総長:写真提供: Ms.Denise Applewhite (プリンストン大学)

挨拶をする浜田純一東大総長、右はアイスグルーバー プリンストン大学総長:写真提供: Ms.Denise Applewhite (プリンストン大学)

東京大学の濱田純一総長は、2014年10月23日にニュージャージー州のプリンストン町にあるプリンストン大学を訪問し、2013年1月に両大学が提携した戦略的パートナーシップを記念する式典に出席した。

開会の挨拶で、濱田総長を迎えたプリンストン大学のクリストファー・アイスグルーバー総長は「プリンストン大学と東京大学はこれまでも長い間様々な研究分野で協力してきたが、昨年その関係をより正式なパートナーシップという形にすることができた。今後とも両大学間のパートナーシップを通じてお互いに世界の大学として成長していきたい。」と今後の一層の発展に期待を寄せた。これに対し、濱田総長は「東大は日本の大学としての特長を活かしながら世界一流の大学となることを目指したい。そのためには、学生が日本の外の世界を体験し、多様な考え方に触れることが大切である。それを実現するプリンストン大学とのパートナーシップを今後さらに発展させていきたい。」と応え、今後の両大学の更なる関係強化への意欲を示した。

PrincetonUTokyo2その後の式典では、東京大学及びプリンストン大学の国際化に向けた取り組みについて、それぞれ江川雅子理事及びデービッド・リープロヴォスト〔副総長〕から報告が行われた。

共同研究については、染谷隆夫教授(東大工学系研究科)及びワレン・ルートー・ルイ研究員〔プリンストン大学電気工学科大学院生)が「電子人工皮膚(sensing skins)」に関する研究について、吉田直紀教授(東大理学系研究科)及びジェニー・グリーン教授(プリンストン大学天体物理学科)が「天体物理」に関する研究の進捗状況についてそれぞれ報告した。共同教育については、佐藤仁准教授(東大東洋文化研究所)及びデービッド・レヘニー教授(プリンストン大学東アジア研究学科)から東京大学とプリンストン大学の学部学生の交換留学についての進行状況が報告された。いずれの報告でも、両大学の強みを学びあうことができるパートナーシップ活動の長所が高く評価された。

PrincetonUTokyo3その後の質疑応答では、活動をさらに改善するための課題が議論されたほか、日本の学生と米国の学生の教室における学ぶ姿勢の共通点や発言の習慣の違いなどについて活発な議論が交わされた。

左から清滝信宏教授(プリンストン大、経済学)、ステファン・タイザー教授(プリンストン大、宗教学)、江川雅子理事(東大)、濱田純一総長(東大)、デイヴィッド・リー・副総長(プリンストン大、経済、国際関係)、相原博昭理事・副学長〔東大、物理〕

左から清滝信宏教授(プリンストン大、経済学)、ステファン・タイザー教授(プリンストン大、宗教学)、江川雅子理事(東大)、濱田純一総長(東大)、デイヴィッド・リー・副総長(プリンストン大、経済、国際関係)、相原博昭理事・副学長〔東大、物理〕

東京大学からは濱田純一総長及び江川雅子理事のほか、相原博昭理事・副学長、北森武彦総長特別参与らが出席した。また、プリンストン大学で教鞭をとる真鍋淑郎教授(気象学)、山田雅章教授(プラズマ物理学)、清滝信宏教授(経済学)のほか、東大友の会の大迫政子氏、JETROニューヨーク事務所次長の河本雄氏らも参加し、式典を盛り上げた。

関連記事: http://www.princeton.edu/main/news/archive/S41/40/83Q40/index.xml?section=topstories
http://www.u-tokyo.ac.jp/ja/news/topics/3175/


ニューズレター第13号の記事: