「感謝の集い」出席と本郷キャンパスへの再訪問:コー・ヤン・タン(董克勇)

FUTI寄付者として参加された董 克勇氏は下記の感想文を寄せられました。

「感謝の集い」出席と本郷キャンパスへの再訪問
コー・ヤン・タン(董克勇)、ニューヨーク市、モリソン・フォスター社上席顧問

東大赤門の前の筆者

東大赤門の前の筆者

「第八回東京大学基金感謝の集い」に招待され、参加出来ましたことは大変名誉なことでした。泉氏が行事その物に関しては正確に記述されましたので、私は個人的な印象を披露致したいと思います。

先ず、東大の本郷キャンパスへの再訪門に感激しました。私は40年以上前(1970-1972)に、法学部で学びました。当時の本郷キャンパスは学生達のデモで混乱しており、私は、若くエネルギッシュで理想主義的な学生でした。この日には、東大も私も共に成熟した存在―あの当時よりも落ち着き、思慮深い、しかし多分疲れているよう―に思えました。しかしキャンパスを歩いている学生達はとても若く、それでも非常に聡明で意欲的に見えました。

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三四郎池で

二番目に、秋山教授の講演に大変印象付けられました。老齢化の問題は至る所で取り上げられていますが、同教授は具体的な例や解決策を提供し、老齢化の課題に息吹を吹き込みました。例えば、歩行者用の交通信号が毎秒1メートル歩く人達に向けてタイミングを設定されておるが、老人はもっとゆっくり歩くので、交通信号はもっと長く調整する必要があることなど、私は知りませんでした。 秋山先生のように、より良い未来の為に貢献する賢い学生達の心を開かせる教授は、東大にとって貴重な資産であると思います。

山上会館での行事が始まる前に、私は三四郎池に立ち寄り、軽い霧雨の中、雨垂れの波紋が水面に広がっていくのを見て、懐旧に満ちた空想に耽りました。私の髪は白くなったが、心は未だ若いのだと気付きました。三四郎の池のように、東大も時を超え、明日の若いリーダー達の心を鼓舞するでしょう。

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ニューズレター第12号の記事:

本号の執筆者は 泉 泰行、大迫政子、桑間雄一郎、小林久志、松下重悳、董克勇(コー・ヤン・タン)、山田雅章。英文のエ ディターはブライアン・マーク(Brian L. Mark, ジョージ・メイソン大学教授)。