江川雅子理事のご挨拶
知識社会の到来により大学が作り出す「知」の価値が高まったことを背景に、グローバルな大学間の競争が激化しています。そんな中、世界の学術のトップを目指す東大にとり、国際化は最優先課題です。東大ではさまざまな国際的なプロジェクトを遂行し、世界に広がる研究者や学生の交流・育成に取り組んでいます。特に、東京大学の行動シナリオにも明記されているように国際的視野、公共的責任感を有する「タフな東大生の育成」は重要な課題です。 Friends of UTokyo, Inc. はこの東京大学の行動をアメリカからサポートしてくれています。その活動は東大と米国の大学・研究所との共同研究・教育に対する支援はもとより、特に「目指そうグローバル・リーダー」というテーマのもと、FUTI International Leadership Award を設定し、将来のグローバル・リーダーの育成に重点を置いています。 米国でご活躍の皆様は、東大の国際化の必要性を身近にお感じになる機会が多いと存知ます。「タフなグローバル・リーダーを育成する」という東大の決意を支援するというFUTIの使命をご理解いただき、昨年度に引き続きましてご支援を賜りますよう宜しくお願いいたします。 最後に、東日本大震災に対する皆様からの多大なご支援にお礼申し上げますとともに、東京大学では教職員や学生たちが各々の専門を生かしながら、「生きる。ともに」という指針のもと支援活動を続けていることをご報告いたします。 東京大学理事 江 川 雅 子 2011年11月吉日 ニューズレター第3号の記事:
FUTIへのご寄付のお願い:理事長からのメッセージ
東京大学理事の江川雅子様が上欄に述べられています様に、知識社会時代の到来により世界の主要大学間の競争が激しさを増しております。その理由は、大学に おける研究の質の高さと大学が世に送り出す学生の質のレベルが、その国の将来を大きく左右するからであります。東大も世界でトップ・レベルの大学であるこ とを目指し、大きく前進しております。
メータ教授ジャパン・ソサェティで「新しい日本建築」出版記念講演
嘗てフランク・ロイド・ライトは「日本建築の西洋建築との出会いは美しい芸術品が大変な事故に遭ったようなものだ」と言いました。この発言から100年経た現在、日本建築デザインは世界建築界の最先端をリードしています。日本の伝統建築から引き出された純粋な白い立方体、大胆な表現様式、技術的革新、また持続可能な技法は新世代の建築家全体に影響を及ぼしています。ギータ・メータとディーナ・マクドナルド共著の「新しい日本建築:世界の先導的建築家による最近の作品」はこれらの事実を本書で立証しています。
伊藤澄子さん日本で東日本大震災被害者支援活動
Friends of UTokyo, Inc. の諮問委員である伊藤澄子さん(ニューヨーク在住、経営コンサルタント)は、地元の有志とともに、東日本大震災の被害にあった福島県いわき市の子供たちと保護者84名を、8月に二泊三日で長野県軽井沢町の宿泊施設に招待しました。この活動は、9月5日の日本経済新聞コラム“フォーカス”に報道されました。子供たちは一日目にはトランペット演奏や、バーベキューを、二日目にはグループに分かれて、浅間山麓ハイキング、旧軽井沢散策、水泳、テニス教室などとを楽しみました。 「原発事故により、子供たちは不自由で不安な暮らしを強いられている。空気のおいしい軽井沢で思いっきり深呼吸をして欲しいと考えた。軽井沢地元の知恵と人材を結集し、福島の子供たちを軽井沢に招待する企画は今後も継続したい」と伊藤さんは語っています。 ニューズレター第3号の記事:
江川雅子理事を囲んで:東大の国際化推進-現状と課題
2011年9月20日、東京大学理事である江川雅子博士を囲んで、「東大の国際化推進-現状と課題」というテーマでのディナー・ディスカッションが、東大留学生(外国人)卒業生グループ主催によりマンハッタンで開催されました。会場では、コロンビア大学教授 Dr. Ling Hoe(工博93)の司会のもとに、江川理事が東京大学の国際化推進に関する現状、目標、アクションプランなどについて、卒業生等の関係者に向けて講演されました。
MITの学生三人東大で夏季実習生として研究
東京大学で夏季実習生(サマー・インターン)として研究をしたMIT学生3人に2011年度FUTI International Leadership Awardsが授与されました。これらの学生はMIT International Science and Technology Initiative (MISTI)というプログラムにより東大の研究室に派遣されました。
東大生イェール大学ELIの夏期講座に参加
イェール大学のEnglish Language Institute (ELI)のサマー・プログラムに入学を許可された二名の東大生にFUTI International Leadership Awardsが授与されました。受賞者の青木梓さんは総合文化研究科修士課程2年生、岡澤康浩さんは学際情報学府博士課程3年生。 イェール大学サマースクールでは単に英語を教えるだけでなく学生の知的な育成を促進し、イェール大学の伝統である卓越した学術を経験することを目的としています。東大からのELI参加者は 「6週間にわたるELIサマースルールには世界各地から学生が留学しているので、意見を交換し文化を比較することにより、お互いから学ぶことができました。」と参加者は報告しています。 青木さんはイェール大サマースクールに参加することにより、国際的に通用するプロフェッショナルに一歩近づいたと語っています。 午前と午後のクラスではどちらも自分の考えを効果的に英語で表現する方法を練習しました。特に午後のクラスでは、就職インタービューだとか、仕事での交渉だとか、実際の場で使われる英語のトレーニングでしたので、米国では、どのような慣習があるのだとか、マナーが必要とされているのかよくわかりました。このような深い意味での「文化的違い」を現地のプロフェッショナルから学ぶことは貴重な経験です。 FUTI諮問委員会のメンバーでコロンビア大学教授(非常勤)ゲータ・メータ博士は「グローバル・リーダーになるには、まず国際的に通用する言語と文化的素養が要求されます。FUTI International Leadership Award受賞者が貴重な経験を積むことができたと聞き喜んでいます」と語った。 ニューズレター第3号の記事:
小石を吐き捨て夢を追う
小野 雅裕、MIT ●「外向きな若者たち」 アメリカの大学院への学位留学を志す日本の学生を支援するために、僕は2010年に留学仲間や留学経験者の友人たちと「米国大学院学生会」を立ち上げ、日本各地の大学で留学説明会を開催すると共に、メンタープログラムの運営、ニュースレターの発行などを行っている。
東大・イェール・イニシアティブ(TYI)へグラント付与
東大・イェール・イニシアティブ(Todai-Yale Initiative 、略称TYI)へ$30,000のグラントを付与するとFriends of UTokyo, Inc. (FUTI)が2011 年7月に発表しました。このグラントはInternational Development Cooperation among Asian Donors をテーマとする国際学術会議(2012年3月29~30日にNew Havenにて開催予定)の支援に使われます。この会議にはアジアに於ける 国際開発協力研究の専門家が日本、米国、その他の国から招待されています。 東大からは講演者として高原明生大学院法学政治学研究科教授、松田康博東洋文化研究所准教授 および川島真大学院総合文化研究科国際社会科学専攻(国際関係史)准教授が参加の予定です。高原教授は現代中国政治および東アジア国際政治、松田教授は中国および台湾の政治外交に関する権威であり、川島教授はアジア政治外交史を専門にされています。 東大からの講演者に加えて、イェール大学およびソウル国立大学からも参加者が予定されていますが、詳細はまだ発表されていません。また、FOTI の他に、イェール大学のCouncil for East Asian Studiesおよび国際交流基金からも当学術会議にグラントが付与されています。FUTIのグラントは主に東大からの講師招待の費用にあてられます。 東大・イェール・イニシアティブの学術交流部門責任者である羽田正教授(東大東洋文化研究所長)「3月の国際会議では、国際的な権威である研究者が一同に会して、議論を戦わせることになるが、これにより日本・アジア研究が一層進展することを願っており、FOTIのご理解およびご支援を大変有難く思っています」と述べています。 Todai-Yale Initiative は2007年10月にイェール大学Richard C. Levin 学長と当時の東大総長小宮山宏氏により設立されました。人文、社会科学分野での日本・アジア研究の国際的展開の促進を目的としています。http://todai-yale.jp/index.html ニューズレター第3号の記事: