2件の大口寄付が収入不足の救世主に

2014/15会計年度 (2014年7月1日-2015年6月30日) の募金総額は約11万6千ドルでした。この結果は過去三年の収入、即ち13万9千ドル、13万1千ドル、11万ドルに比較すると低調な部類に属します(下図参照)。

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収入がかなり減少した主な理由の一つは、シンテック社の信託基金がすべて米国国債に投資され、その利子が引き続き下降し続けてきたこと、さらには今会計年度がシンテック社の信託基金の更新時期であったため、安定した利息収入が得られなかったことによります。

個人寄付者の数は一昨年の73人、昨年の59人から54人へと減少傾向にあり、東大同窓生の個人寄付額が減少し続けているのは残念です。しかし、今会計年度は大口の個人寄付2件、3万ドルおよび2万ドルの合計5万ドルに救われました。シンテック社の信託基金の大幅な減少と一般個人寄付額の減少傾向という逆境を、2件の大口個人寄付が救ってくださいました。その結果、寄付総額は昨年度の水準をなんとか維持する結果になりました。

私達の活動をさらに5年間引き続き援助して下さることに同意いただいたシンテック社及び、東大の活動を応援する気持ちでご寄付下さった個人の皆様に心より感謝致します。そして、東大友の会の活動を大幅に縮小しなければならなかった逆境を大口寄付でお救いいただいた2名の個人寄付者に、この場を借りて深く御礼申し上げます。

この数年間で、サマー・スカラシップや、研究支援が充実し、東大友の会を通じた東大支援の内容は着実に発展してきました。多くの国が先進国に仲間入りし競争が激化する世界環境のもとで、グローバルな人材輩出を東大が成し遂げることで、世界での東大のプレゼンスが高まることは東大出身者皆さまの財産でもあります。東大友の会の活動の勢いを失わないために、安定した歳入を確保する必要があります。多くの同窓生とフレンズの皆様からのより一層の支援をお願いいたします。

桑間雄一郎、田村史子


ニューズレター第14号の記事: