米国伊藤財団の寄付により今までにない増収を達成

2015/16年度(2015年7月1日から2016年6月30日まで)の寄付金キャンペーンは、年間で約31万6千ドルという、過去5年間に見られることのなかった大幅増収という結果で終わりました(2014/15年度は約11万6千ドル、2013/14年度は約11万ドル、2012/13年度は約13万1千ドル、2011/12年度は約13万9千ドル。下図参照)。

この寄付収益の大幅な増加は、米国伊藤財団からのグラント$200,000によるものです。このグラントは、米国で勉強する東大の学生を財政的に援助する目的で2015/16年度に新たに導入された「米国伊藤財団−FUTI奨学金」の財源として受領しました。

次に大きな寄付収益は、シンテック社からのトラスト分配でした。2014/15年度に向こう5年間分の契約が更新され、それに基づいた約$35,000を受領しました。

個人寄付者の数は、2014/15年度が54名だったのに対し、今年度は68名に増加しました。一方で、総額では前年度と同等の水準である8万ドルに留まりました。この8万ドルには、今年の大口寄付者である半導体分野で著名な周博士(H. K. Chou Charity Foundation)からの2万ドルの寄付が含まれています。

米国伊藤財団、シンテック社、H. K. Chou Charity Foundationには、FUTIのミッションに対する寛大なご支援をいただき、心から感謝いたします。また、何にもおいて、多くの個人寄付者の皆様には、私たちの活動にご協力いただき、厚く御礼申し上げます。今後も引き続き、米国伊藤財団からグラントを受け取る条件として、個人の寄付者から十分な寄付を集めることが必須となっております。個人の皆様からのご寄付なくしては、「米国伊藤財団−FUTI奨学金」を含め、FUTIのプログラムは存続できません。今年は目標の$100,000には届きませんでしたが、ご寄付いただいたお一人お一人に感謝すると共に、今後も個人の皆様からのご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

過去数年に渡りFUTIは大きな進歩を遂げ、プログラムを育ててきました。スカラシップと研究グラントプログラムの発展、そして受賞者が学業に励み努力する姿をみて喜ばしく思います。多くの著名な大学、特に先進国を代表する他大学との競争がますます激しくなっているグローバル•コミュニティにおいて、東京大学のプレゼンスを高めていくことは卒業生の喜びでもあります。非常に優れた多くの学生たちをグローバル•コミュニティに送ることをサポートしてくださる皆様にFUTIより深く感謝申し上げます。

桑間雄一郎 副理事長、財務担当理事

田村史子、理事


ニューズレター第16号の記事: