松木則夫東大理事・副学長、FUTI 理事に任命

2017年4月23日の理事会で、松木則夫東京大学理事・副学長をFUTI理事に選出した。松木理事は2015年3月以来FUTI理事を務めてきた古谷研前理事の後任となる。

松木則夫氏は2017年4月より国立大学法人東京大学の理事・副学長を務めている。政策ビジョン研究センターの特任教授でもある。松木氏は1974年に東京大学薬学部を卒業し、大学院薬学系研究科に進み、1976年に修士号、1979年に博士号を取得した。同年4月に薬学部薬品作用学教室の助手になったが、その後、アメリカのアイオワ大学医学部薬理学教室およびシカゴのノースウェスタン大学医学部薬理学教室で合計3年間ポスドクとして研鑽を積んだ。1982年に帰国して助手に復職し、1989年に助教授、1997年に教授に昇任した。1996年に日本薬学会奨励賞を受賞している。2014年に妻の介護などの理由で早期退職したが、2016年に政策ビジョン研究センターの特任教授として復帰した。また、2015年には日本薬学会賞を受賞している。日本薬学会および日本薬理学会を中心に学会活動を行い、両者で会頭(理事長)と年会長を務めた。

松木則夫博士の研究分野は一貫して薬理学であるが、研究対象は、心循環系、平滑館、中枢神経と変遷した。教授になってからは、「ミクロの解像度でマクロに解析する」を合言葉に、脳機能の新しい側面を明らかにしてきた。


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