共に次世代を支えませんか?若手寄付者からのメッセージ

FUTI にご寄付をされた皆様の中から20-30代の若い世代の方々にお願いして、寄付する理由/なぜ寄付するのかについてのメッセージを頂きました。

米国と違い、日本では「寄付文化」が発達していないとよく言われています。 米国では母校や慈善団体に寄付するのが一般的な習慣であると言え、多くの場合少額の寄付(10 -20ドル程度)から始めて収入が増えるにつれて金額を増やすようです。我々FUTIは一人でも多くの読者が「寄付者からのメッセージ」に共感される事により、 2019-2020年度のキャンペーンを成功させたいと願っております。

FUTIスタッフ

後藤美波

フィルムメーカー
東大 2015卒
米国伊藤財団—FUTI 奨学金(2016-18, 映画製作修士課程、コロンビア大学)

私が寄付した理由は…

元FUTIの奨学生として、コロンビア大学大学院で学んでいたときには、多くの先達に支えていただきました。今は「後輩に還元したい、応援したい」という思いで、まだ少しだけですが毎年ドネーションさせていただいております。私が学生の頃には、支援の金額だけでなく、多くの方に応援していただいている、導いていただいているという事実にも励まされていました。

自分に出来ることはまだ多くないからこそ、出来ることから始めていきたいと思っています。

私が初めて寄付をしようと考えている方に伝えたいこと…

「寄付ってお金持ちがするものじゃないの?」「まだ若い自分がする必要はないんじゃないの?」と思われるかもしれません。けれど、お金が貯まるまで、十分に年を取るまで待っていたら、その間に自分が起こせたかもしれない変化が無駄になってしまいます。
「寄付」というと大それたことのように感じてしまうかもしれませんが、「少しだけ、今年だけ、やってみよう」という意識で、一度だけでもドネーションしてみてください。一緒に、一歩ずつ、この世を良くしていきましょう。

李徳洋

欧州系投資会社東京事務所
東大 2017年卒
FUTI グローバルリーダーシップ賞(2015, UCバークレー・サマースクール)

お返しできない程のチャンスと支援を受けたこと。それが、私が寄付をし、今後も寄付したいと思う理由です。遡ること2015年、私が当時大学三年生の際、FUTIからの支援のお陰で、短期留学をする機会を得ました。当時の経験は現在の自分を形作る大きな一部であり、その際の感謝を表現する為にも私は引き続きFUTIへ将来的にも寄付することを続けたいと思っております。勿論、個々人が寄付を通してできる貢献度合いは大変限られております。しかしながら、寄付をするという行為を通して、若く才能のある将来を担う世代を支援できることは何事にも代え難いことだと信じておりますし、その一端を担えればと思っております。

私と同じ世代の、特に20代半ばから30代を迎え、社会で活躍を始めている皆様。きっと皆様が現在の歩みを振り返った際に、今の皆様があるのは、ご自身の努力はさることながら、先輩世代の方々から多くの成長機会が与えられてきたから、と感じる方が多いのではないでしょうか。私は、日々そう感じることが増えてきておりますし、同時に、我々も次の若く才能ある方々を応援し始めるタイミングにあるのではないでしょうか。FUTIの力強いサポートの手に、寄付金という形を通して、皆様のお力を合わせ次の世代へのバトンを共に渡してまいりましょう。

古澤えり

HR & A Advisors
東大 2016卒
米国伊藤財団—FUTI 奨学金(2016-18, 都市計画修士課程、コロンビア大学)

私は米国伊藤財団—FUTIのサポートにより米国に留学する事ができ、日米両国で高等教育を受けることができました。しかし、私のFUTIへの寄付は単なる恩返しの為ではありません。東大は日本で最も権威と競争力のある大学の一つと考えられていますが、東大は海外の大学から学ぶことが沢山あります。これを実現する最も効果的な方法は、学生や研究者の国際交流だと思います。その意味で、東大の教育・研究の質向上にFUTIの奨学金制度が大きな役割を果たすことを私は期待しています。私は多くのFUTIアラムナイの方々にお会いしました。皆、自分の目的に対して情熱を持ち、意欲的でしかも思慮深い人々でしたので、私の寄付が目的に即して有意義に使われることを確信しています。

打越文弥

プリンストン大学 社会学部、博士課程
東大 2015卒 (学部)2017卒(修士)
FUTI グローバルリーダーシップ賞(2016, ミシガン大学ICPSR)

FUTIが世界規模で知的交流の分野に大きく貢献してきたことが、私が寄付をさせていただいた理由です。私はFUTIの支援を受け留学の機会を得ましたが、そこでは予想以上の収穫を得ることができました。 2016年、ミシガン州アナーバーで開催されたICPSRサマープログラムに参加し、コースを通して、統計的な手法と社会科学のモデリングのスキルを身につけることができただけでなく、研究関心を共有する学生との関係を確立することができました。この経験が私の研究を前進させたと思います。

FUTIのコミットメントは、奨学金の機会に限定されるものではありません。多くの分野で新しい研究者の誕生にも寄与しています。スカラシップの後も継続的なサポートとネットワークを通じて、授賞者はFUTIとのつながりを維持し、能力を広げる新しい機会から恩恵を得ることができています。 FUTIは、米国に住んでいるこれまでの授賞者のための温かく、インクルーシブなコミュニティであり、世界をより良い場所にしていくためにアイデアを交換する場になっています。私の小さな寄付が使命を果たし、FUTIの継続的な発展につながることを願っています。

重要なことですが、FUTIは非営利組織です。これは、継続的なサポートが不可欠であることを意味します。私たちの社会が成功するための基本原則の1つは、相互承認と互恵性です。私たちの年齢、地位、または他の属性に関係なく、私たちのサポートはFUTIが発展し続けるのに役立ちます。 FUTIのさらなる発展のために、最近キャリアを始めた若いドナーからの支援は非常に重要です。この組織を支援する潜在的な若いドナーの寛大な心に感謝します。

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