東大友の会2019年度理事・諮問委員合同年次総会ニューヨークで開催(2019年 9 月28日)

日時:2019年9月28日(土)、午後1時30分-午後5時

出席者:【理事】山田雅章 伊藤澄子 伊藤隆敏 尾島巌 桑間雄一郎 桜井信子 藤井輝夫 松下重悳

【諮問委員】 岡本康夫 大迫政子 小林久志 小出明子 鈴木由利子 Geeta Mehta K.Y. Tung

【事務局】 大迫政子

【スカラシップ委員会委員】小出昌平

【オブザーバー】藤崎哲之助 伊喜利佳業 羽場優紀

東大友の会(FUTI)理事・諮問委員会の合同年次総会が2019年9月28日(土)の午後1時半より東大ニューヨークオフィスで開催された。山田雅章理事長の挨拶に引き続き、 大迫政子総務担当(Acting)が2018年9月29日と2019年4月15日に行なわれた理事会の議事録の原案を提出し理事会の承認を得た。

1. 山田理事長からの報告:FUTI の現状

  • 理事会は2019年10月1日付で、山田氏の理事長辞任、および尾島氏の理事長選出を承認した。山田氏は2020年度から名誉理事長に就任する予定。
  • 山田理事長は、FUTIと東大NYオフィス [UTokyo New York Office]の間で新たな協力関係を開始する事も発表した。相互に利益をもたらす事が期待されるこの二組織間のパートナーシップの性質・在り方について議論がなされた。        
  • 理事会は以下の二名を新理事として承認した。
    • 伊藤隆敏氏(コロンビア大学 教授 )
    • 武神淳之氏(タイガーパシフィックキャピタル、LP共同創設者兼アドバイザー)

2. 東京大学の現状報告

東大執行役、副学長である藤井輝夫氏が東大の新しいビジョン「未来を選ぶ」について、更に大学が取り組んでいる様々なプログラムや活動について紹介した。

  • 東京大学は、「科学・技術革新」「社会システム」「経済メカニズム」を活用した包括的な社会の発展を目指している。その一環として若い世代が「社会の問題を解決したい」というスタンスを持つ事を奨励している。
  • 東京大学は「人類社会の持続可能な発展」を実現する為に「新しいシステム」の開発を目指している。
  • これらのビジョンを実行する為に、東京大学は GLP-GEfIL、グローバルゲートウェイ、および体験プログラムなどを含む様々なプログラムを開始して成果を挙げている。

3. 奨学金関連

奨学金委員会委員長の松下氏が、奨学金関連の状況について説明した。

  • FUTIは、2019年度に(「育英奨学金」一件を含む)17のグローバルリーダーシップ奨学金と9の米国伊藤財団-FUTI奨学金を授与した。
  • 英語能力試験(EPT)の必要性に関して、松下氏は「米国伊藤財団—FUTI 奨学金2年度の申請」では現行のEPT免除を取りやめ、前回応募時のEPTの結果が使用されるかもしれないという通知に置き換えることを提案して 理事会の同意を得た。

尾島氏は東大の博士課程の大学院生を中心に、” visiting graduate students” として米国大学研究室へ6−12カ月間の留学を支援するスカラシップを提案した。

2019-20年度をもって小林氏は奨学金委員会を退任し、小出(S)氏が新たに奨学金委員会に参加する。

4. FUTI 研究助成金

山田雅章理事長・大学担当理事から、2018—19年度のFUTI研究助成金について、コロンビア―東大合同講義プログラムをFUTI研究助成金で支援した事、さらに、 山川健二郎メモリアル講演会シリーズに参加する学者を支援するために東大-エール大イニシャアチブにトラベル・グラントを付与した事が報告された。

5. 財務報告

桑間雄一郎財務担当理事が2018/19会計年度の財務結果を報告した。

収入の内訳は以下の通り。

  • 米国伊藤財団からの20万ドルの寄付
  • シンテック信託資金からの収入3.6万ドル
  • 一般からの寄付:6.0万ドル (前年度は6.1万ドル)

支出の内訳は以下の通り。

  • サマー国際リーダーシップ奨学金:6.2万ドル
  • 二大学へのグラント:1.95万ドル
  • 米国伊藤財団—FUTI プログラムの奨学金:19.5万ドル

さらに、桑間財務担当理事は以下のように説明をした。

  • IRS の「三分の一パブリックサポート」ルールに関しては、2018/19会計年度は31.8%で33.3%を下回った。
  • このレベルを33.3%に増やす為に卒業生を対象とする寄付活動を更に強化することが必要である。

6.諮問委員会委員長報告

諮問委員会委員長の小林氏は、新たにFUTI ACに加わった3人のエックス・オフィシオ諮問委員メンバー、中山由実(さつき会アメリカ) 、山口勝之(NY銀杏会)、大迫政子(シカゴ赤門会) について紹介した。

小林氏が東大の体験プログラム(DC、ニューヨーク)の支援、ニューヨーク、バークレーなどを訪れた東大生へのアドバイス等を含む2018-19年度の諮問委員の様々な貢献について報告した。さらに、小林氏は組織の新陳代謝の重要性を強調し、自身は2007年より理事会、諮問委員を務めたので後任が見つかり次第、諮問委員会委員長を辞任する意向を示した。

7. FUTI同窓会からの報告

  • FUTI同窓会の共同創設者である羽場氏と宮野氏は、米国、日本などで150人以上のFUTI奨学金受給者を対象とするネットワーク形成を目的としたFUTI同窓会を設立した事を報告した。9月28日現在、約40名の会員が会員登録をしている。
  • 山田理事長から 同窓会支援の為に5000ドルの予算(2019−20年度)が提案されて理事会の承認を得た。

8. FUTI運営上の課題と提案

  • 2019年10月1日にFUTIの次期理事長に就任する尾島氏は、FUTIの財務状況、組織構造、会則、および東大NY事務所(UTokyo NY Office)との関係を見直すワーキンググループの創設を提案した。桑間副理事長がグループの責任者になり、2020年春の理事会に提言する予定。
  • 尾島氏は、現在使われている「大学関係担当理事」の指定に加えて、例えば松下氏の「奨学金プログラム担当理事」就任など、理事に特定の責任担当を割り当てることを推奨した。
  • 尾島博士は理事への寄付活動とボランティア活動の両面で責務についての期待を語った。

9. Distinguished service award を山田理事長に送呈

尾島氏は、山田理事長の2015年から今日までのFUTIに対する卓越した貢献に感謝し、「Distinguished Service Award plaque」の盾を贈った。

また小林氏は、山田氏の来年度からFUTIの名誉理事長への就任を提案した。

10. 理事、役員、諮問委員とスカラシップ委員などの立候補と任命

総会役員選挙の結果を受けて、改めてFUTIの代表理事を選定する為に、役員の互選を行ったところ、出席理事からの立候補・推薦があり、慎重に協議した結果、全員一致をもって次の通りとなった。

なお、被選定者は全員就任を承諾した。

理事長
尾島巌

副理事長
桑間雄一郎

総務担当(Acting)
大迫政子

理事
伊藤澄子、伊藤隆敏、浜田宏一、藤井輝夫、松下重悳、桜井信子、武神淳之

名誉理事長
小林久志、桝田淳二

名誉理事

小宮山宏

諮問委員長
小林久志

諮問委員

岡本康夫、大迫政子、ギータ・メータ、コー・ヤン・タン(董 克勇)、河本雄、唐崎健二、小出明子、鈴木由利子、長谷川泰、中山由実、山口勝之

スカラシップ委員長
松下重悳

スカラシップ委員
伊藤澄子、小出昌平、大迫政子、尾島厳、桜井信子、山田雅章

事務局長
大迫政子

注:理事の担当分野は以下の通り。

尾島巌、山田雅章:大学担当理事

松下重悳: 奨学金プログラム担当理事

桜井信子: FUTI Alumni Association 担当理事

桑間雄一郎: 財務担当理事

ニューズレター第22号の記事: