東大友の会(FUTI)の趣旨にご賛同の皆様:
世界中で私たちの生活のあらゆる面を劇的に変える事になった新型コロナウイルスのパンデミックが続いておりますが、皆様ご健勝にてご活躍のことと推察申し上げます。 FUTIが2007年に発足してから既に13年になりますが、FUTIの活動の中心を占めるFUTI奨学金に毎年多額のご援助を頂き深く感謝しております。
2019年次報告書にありますように、2019年度は 合計26人の奨学生を援助することができました。これらの内訳は、17名はグローバルリーダーシッププログラム(東京大学の学生8名と米国の大学の学生9名)、9名は伊藤財団U.S.A.-FUTI奨学生(東京大学の学生)です。しかしながら、今年度は、3月に選ばれた奨学生候補の多くが、新型コロナウイルス・パンデミックによる短期留学生プログラムの停止、大学院プログラムのオンライン化、留学ビザ取得困難等の為計画の変更や中止に追い込まれる状況になっています。早く有効なワクチンが開発、認可されてこの世界的な危機が終息する事を願うばかりです。ただ、この前例のない世界規模の危機に適切に対処するために明らかになった事は、政治、ビジネス、科学、技術、芸術などにおけるリーダーシップの決定的な重要性です。また、特に医学および社会科学における迅速な情報共有と国際協力が、今回のような危機を解決する唯一の方法であることも明らかです。この様な観点から、FUTIの使命である「豊富な知識と革新的なアイデアを持つ有能なグローバレベルでの次世代リーダーの育成」が日本、米国、そして世界にとって如何に重要であるかを噛み締めております。
昨秋以来の人事ですが、長年お努め頂いた浜田宏一理事、伊藤澄子理事が勇退され、新しくギータ・メータ博士が新理事に就任されました。浜田教授には諮問委員として今後もご指導を頂きます。FUTI諮問委員会には、藤崎哲之助氏(財務担当)、伊喜利佳業氏(法務担当)、Erika D. White 氏、古井貞熙博士、佐藤公一氏(サンフランシスコ赤門会会長)、山口勝之氏(ニューヨーク銀杏会会長)、小出昌平教授が就任されました。尚、今秋より山田雅章前理事長が理事から勇退されて、小林久志元理事長に代わって諮問委員会委員長に就任されました。理事、諮問委員全員がFUTIの使命を全力で達成する所存ですので、どうぞFUTIへの変わらぬご支援をお願い申し上げます。
昨年発足しましたFUTI Alumni Associationは、FUTI奨学金の重要性が認識され、またFUTI奨学生達が国際コンクールや国際舞台で大活躍する例が増加して来た事を背景にFUTI奨学生達が自発的に結成した組織でFUTI関係者一同今後の発展をとても楽しみにしております。更に、FUTIは今年もコロンビア大とエール大が東大と教育研究交流する活動に助成金を出しました。 これらのFUTI活動は、一重にご寄付を賜った皆様のご支援によるものであり, 改めて厚く御礼申し上げます。
ニューヨークを初め世界各地に東大卒業生の交流の場を提供する赤門会、銀杏会等のグループが結成されていますが、FUTIは、この組織と協力しつつ 、一人でも多くの後輩が 将来、日本でまた世界でグローバルリーダーとなれるよう若い人材の育成を目指し活動しております。
同封の桑間財務担当副理事長が申しておりますように、これからは、益々小口の寄付が重要になって参りました。 FUTIの趣旨にご賛同頂き、2021年も上記のようなプログラムを続けられますよう、皆様の一層のご理解とご支援をお願い申し上げます。
理事長 尾島 巌
財務担当理事からのお願い
前年度は、お蔭様で一般寄付が堅調であった一昨年に近い額を達成できたことを報告申し上げます。皆様の暖かな応援に心から感謝いたします。大口寄付を受け取るために必要なpublic charity(非営利公的チャリティー)の資格維持のためには、全寄付総額の3分の1以上が、皆様からの一般寄付でなければならないというルールがあります。せっかく大口寄付の申し出をいただいても、個人寄付が足りないために大口寄付を全額受け取ることが難しい状況が発生するのです。皆様からの一般寄付がパワーの源泉であり、東大友の会はより多くのサポーターを切望しています。
皆さまからの一般個人寄付は大口寄付の受け皿になり、いわば3倍の額の意味を持つことになります。より多くの皆様からの、更なるご支援をお願い申し上げます。
クレジット・カードにて支払うオンライン・システムをご利用いただくか、小切手を郵送いただくのが、最も容易でお勧めできる方法と思います。FUTIの銀行口座への振込みによるご寄付を希望される方は、donation [at] friendsofutokyo.orgまでご一報下さい。FUTIの銀行口座番号などの情報をメールにてお送りいたします。
副理事長・財務担当理事 桑間雄一郎