奨学金受賞者からのメッセージ

Tomohito Okuda┃奥田朋仁

米国伊藤財団—FUTI奨学金プログラム(2020)

MITスローン経営大学院
MBA課程 2022年 修了予定
ハーバード大学ケネディ行政大学院
行政学修士課程(国際開発専攻)
2022年修了予定

2020年9月、多くの教育機関が遠隔授業のみを提供する中、MITは対面と遠隔を併用するハイブリッド型の授業開始に踏み切りました。私が通うMIT のビジネススクールSloan School of Managementの特徴の一つは多様な学生間の交流で、現在も9割以上の学生が対面授業に参加しています。学校も本気で取り組んでおり、マスクの着用や座席の間隔調整はもちろん、週2回のPCR検査、キャンパス内の動線制限など、非常に細かな対策が施されています。昨年から留学している私も、食料品の買い出しを配達に切り替えたり、オンライン受講用のカメラやヘッドセットを購入したりと生活に多々変化が生じていますが、FUTIの支援のお陰で安心して生活できております。


Lili YU┃余丽丽

FUTI 国際リーダーシッププログラム(2020)
Stanford University Global Energy Dialogues [Online]
MIT International Colloquia on Thermal Innovation [Online]

東京大学
大学院工学系研究科機械工学専攻
博士生第3年

COVID-19のおかげで、2020年は永遠に私の心に刻まれるでしょう。1月末以降、私の日常生活と東大での博士課程のすべてが突然劇的に変化しました。しかし、Friends of UTokyo、Inc. からの奨学金で、米国大学のオンライン講義授業料と、より良い電子機器、インターネットのアクセスを賄うことができて、困難な時期を乗り越えることができました。

私の研究は主に、次世代Net-Zero-Energyビルの為のHAVC(暖房、換気、空調)システムにおける質量と熱伝達に関するもので、省エネとCO2排出削減を目的としています。コロナ禍で、私はスタンフォード大学現地での夏季の授業に参加するというはじめの計画を変更しなければなりませんでした。しかしその代わりに、スタンフォードとMIT両大学のオンライン講義を受講することが可能になりました。スペースと時間の制限なしに私の研究分野で一流の科学者と交流することができて、生産的効率的に私の研究範囲を広げることができました。


Taro Kunimitsu┃國光太郎

米国伊藤財団—FUTI奨学金プログラム(2020)

シカゴ大学
ハリス公共政策大学院

新型コロナウィルスのパンデミック状況下、シカゴ大学では大部分の活動をオンラインに留めながら、少しずつ対面の活動も再開してきているところです。在宅でも十分なコミュニケーションがなされるよう大学のサポートが充実しており、オンラインならでは遠隔セミナーを聞くなど、コロナ以前と比べても遜色のない活動を行うことができています。個人的には、シカゴの地域イノベーションに関する取組を学び、次の日にはワイオミング州の油田の経済モデルを考え、さらに空いた時間にエネルギー消費量予測の機械学習ライブラリを開発する等、様々な政策分野へのアプローチができており、今後に活かすことのできる多彩な経験を積むことができています。このような機会を可能にしたFUTIの支援に大変感謝しています。

注:今年度は新型コロナウイルス・パンデミックの為、短期留学生プログラムの停止、大学院プログラムのオンライン化、留学ビザ取得困難等の為に計画の変更や中止を余儀なくされています。特に3月に選ばれた奨学生候補の中で米国大学生および東大学部生の多くが影響を強く受けておりますので、今回は大学を卒業したアラムナイ及び、大学院生奨学生に感想を書いて頂きました。

ニューズレター第24号の記事: