2020年度の奨学金選考結果

FUTIでは、短期留学のFUTI奨学金(グローバル・リーダーシップ・プログラム)と中長期留学の米国伊藤財団—FUTI奨学金という2種類の奨学金制度を運用しています。 プログラムの詳細はこちらをご覧ください。https://www.friendsofutokyo.org/ja/短期留学のための奨学金 及びhttps://www.friendsofutokyo.org/ja/中長期留学のための奨学金。今年度は3月14日の奨学金委員会で『COVID-19の影響は見通せないが、影響の有無に関わらずに奨学金選考は進める』ことにしました。結果的には影響は予想以上に大きく、夏季の短期留学はプログラムの中止が相次ぎ、壊滅状態となりました。中長期留学についても影響が既に出ており、今後さらに拡大する惧れがあります。 奨学金委員会委員長、松下重悳氏は以下のように述べています。「一人一人のご支援のお蔭で、今年も目的意識の高い優秀な学生を多数選考することができました。しかしCOVID-19の影響の為にその留学の機会の多くが既に取消になり、他にも危ぶまれている件があります。この様な状況を踏まえて、今年度は実行可能な範囲で、東大と東大生の国際化に貢献して行きます。早く正常な留学環境が整うことを祈念しています。」 以下は今年度(2020年度)奨学生の選考結果についての報告です。

[FUTI奨学金]

夏季に米大学から東大に留学する学生12名を選考しましたが、受入側・送出側のプログラムの中止で全面的に不可能となりました。また東大から米大学に留学する学生7名を選考しましたが、送出側の支援中止が2名、個人的中止が2名、米大夏季オンラインプログラムに切り替えが2名となり、引き続き米大への留学を努力中の1名を加えて、合計3名には奨学金を支給する予定です。下表では2020年度については「現時点確定奨学生数(委員会選考数)」を示しています。

FUTI国際リーダーシップ賞受賞者、2016-2020

2016 年度2017 年度2018 年度2019 年度2020 年度
米大学→東大9101290 (12)
東大→米大学68683 (7)

[米国伊藤財団-FUTI奨学金]

中長期留学者を委員会で10名選考して以降、次のようなCOVID-19の影響がありました。①東大が留学派遣中止1名、②受入れ先が1年間延期1名、③秋学期予定を春学期に延期2名。その他、④米大を避けて豪大に留学が1名、⑤併給禁止でFUTIを辞退が1名ありました。上記③を除いて4名の欠員が出来たので、繰り上げ合格者2名を採択し、8名を奨学生としました。但し秋学期入学までに米国入国Visa発給が再開され、米国入国後の隔離待機が解除されないと、留学の実行が不可能になります。下表でも2020年度については「現時点確定奨学生数(委員会選考数)」を示しています。

米国伊藤財団—FUTI 奨学金受賞者、2016-2020

2016 年度2017 年度2018 年度2019 年度2020 年度
9101298 (12)

なお前年度2019年度の米大中長期留学生は、全て大学構内教室閉鎖でOnline授業になっていますが、内2名からは、どうせOnlineならCOVID-19が激しい米国よりも、日本で受講したいとの申請があり、勉学上・金額上の条件下で日本に帰国しました。米国時間の昼間である夜中に受講しています。

今年度は特に東大過年度卒業者のグループ(Past Graduates)に、ユニークな経歴の優秀な応募者が多く、選考は激戦となりました。その中から、官庁の派遣留学の順番を待てずに休職留学、大手商社を退社して留学、日本の弁護士が米国の弁護士の資格取得を目指して留学、などを支援することになりました。

[Zoomの活用]

COVID-19が蔓延する中でNew Yorkに参集するのは、委員にもリスクが高いという配慮から、奨学金委員会を今年は初めてWeb会議で行うことになり、Zoomを利用しました。事前準備をemailで充分進めて論点を絞り込んでおけば、選考の質に影響なく、より短時間で能率よく会議ができることを発見しました。COVID-19が来年度収まったとしても、この方が良いのではないか、という感もありました。

また中長期留学の採択者には出来るだけ面接するように従来からしてきましたが、これも今年はZoomで実施し、会合実施が容易である上に充分目的を果たせることが実証されました。最初の会合で学生さんが正装で参加されたことに驚き、普段着でと次からは予め注意書きを加えたところ、New Yorkからとり急ぎ逃げ帰った女子学生から特に好評でした。