皆様の御支援が必要です!

東大友の会(FUTI)をご支援くださる皆様:

秋も深まり、朝晩の冷え込みを感じる頃になりましたが、皆様ご健勝にてご活躍のことと拝察申し上げます。FUTIが発足してからもう十年をすぎましたが、我々の活動の中心を占めるFUTI奨学金のため、毎年多額のご援助を頂き深く感謝いたしております。ニューズレター第19号でご報告しましたように、2018年のFUTIのスカラシップ・プログラムは、今回も順調に伸びお陰様で今年度三年目を迎える米国伊藤財団―FUTI奨学金を含め30名の優秀な学生に奨学金を支給する事が出来ました。内訳は、サマープログラム奨学生18名(東大生6名、米国大学生12名)、米国伊藤財団―FUTI奨学生12名(東大生11、米国大学生1名)となります。

今年は、前年4月からFUTI理事会に参加されている藤井輝夫東大副学長に加え、新たに、伊藤隆敏コロンビア大学教授、長谷川泰ヘンリー・タウベ研究所所長、武神淳之Tiger Pacific Capital LP Managing Partnerの御三人が諮問委員会に加わり、組織も一段と充実してきました。また近年東大が、グローバルな教育を行うためいろいろ新しい試みを行うにつれ、同世代の色々な国の学生達と交流し、国際的視野を身につけ、広く世界で勉強をしようという積極的な学生たちが増えつつあります。我々の奨学生たちが飛躍的に成長し世界的な競技会などで大きく活躍するのを見て、我々もおおきく勇気付けられております。それからまた今年も、コロンビア大とエール大が東大と教育研究交流する活動にも助成金を出しています。これも一重に、ご寄付を賜った皆様のご支援によるものであり、改めて厚く御礼申し上げます。

ニューヨークを初め世界各地に東大卒業生の交流の場を提供する赤門会、銀杏会等のグループが結成されていますが、「東大友の会」は、この組織と協力しつつ、一人でも多くの後輩が将来、世界で又日本でグローバルリーダーとなるよう若い人材の育成を目指し活動しています。

同封の桑間財務担当副理事長が申しておりますように、これからは、益々小口の寄付が重要になってきました。我々の趣旨にご賛同頂き、2019年も上記のようなプログラムを続けられますよう、皆様の一層のご理解とご支援を御願い申し上げます。

理事長 山田雅章


財務担当理事からのお願い

Dr. Yuichiro Kuwama

前年度は、お蔭様で一般寄付が一昨年より多少増えたことを報告申し上げます。皆様の暖かな応援に心から感謝いたします。大口寄付を受け取るために必要なpublic charity(非営利公的チャリティー)の資格維持のためには、全寄付総額の3分の1以上が、皆様からの一般寄付でなければならないというルールがあります。せっかく大口寄付の申し出をいただいても、個人寄付が足りないために大口寄付を全額受け取ることが難しい状況が発生するのです。皆様からの一般寄付がパワーの源泉であり、東大友の会はより多くのサポーターを切望しています。

皆さまからの一般個人寄付は大口寄付の受け皿になり、いわば3倍の額の意味を持つことになります。より多くの皆様からの、更なるご支援をお願い申し上げます。

クレジット・カードにて支払うオンライン・システムをご利用いただくか、小切手を郵送いただくのが、最も容易でお勧めできる方法と思います。FUTIの銀行口座への振込みによるご寄付を希望される方は、donation[at]friendsofutokyo.orgまでご一報下さい。FUTIの銀行口座番号などの情報をメールにてお送りいたします。

副理事長・財務担当理事 桑間雄一郎

古澤えり (Eri Furusawa)

  • コロンビア大学建築・都市計画修士課程、2018卒
  • 米国伊藤財団-FUTI奨学金(2016-18年度)

米国伊藤財団-FUTI奨学金により、世界で最も活気に満ちた都市の一つであるNew Yorkでアーバンプラニングの研究に没頭することができました。この5月の卒業式では、都市計画学専攻の 「最優秀賞」にあたる、 American Institute of Certified Planners Outstanding Student Award を受賞しました。卒業後、ニューヨーク市の都市計画課でアーバンデザイナーとして勤務していますが、 出来るだけ多くを吸収し、 日本の都市計画分野に貢献できるよう経験を積みたい思います。このような機会を与えてくださった米国伊藤財団と東大友の会の皆様に心より感謝申し上げます。

古川夏輝 (Natsuki Furukawa)

  • 東京大学、薬学系研究科、修士課程2年
  • FUTIグローバルリーダーシップ賞受賞(2015)

奨学生としてハーバード大学のサマースクールに参加し、がんの生物学についての講義を受け、がんの奥深さ、がん研究の社会的要請の高さを知りました。ハーバード大学での経験はがん研究を志すきっかけとなっただけでなく、海外の施設で研究をしたいという強いモチベーションにもなり、昨年夏はオックスフォード大学で構造生物学インターンシップをしました。三年前になりますがFUTIのご支援には大変感謝しております。今後も独立した研究者として活躍できるよう、精進してまいります。

デービッド・バーク (David Burke)

  • ノースウエスタン大、化学、博士課程2年
  • FUTI国際リーダーシップ賞受賞(2016)

UTRIPプログラムで参加した塩谷光彦生物無機化学ラボラトリィでのインターンシップでは、非常に有益な経験を積むことができ、将来の研究興味やキャリアプラン形成に役立ちました。現在、ノースウェスタン大学ナノテクノロジー国際研究所の博士課程(化学)に在籍しており、ウィリアム・ディクテル教授の指導のもとに、水質浄化や海水淡水化などの環境関連物質を化学的に分離できる新しい「膜」を作る技術の設計に焦点を当てて研究しています。

米田あゆ (Ayu Yoneda)

  • 東京大学、医学部、6年
  • FUTI国際リーダーシップ賞受賞(2018)

米国ハーバード大学メディカルスクールの医学実習プログラムに参加し、関連病院であるマサチューセッツ総合病院(MGH)にて小児外科の実習をさせていただきました。アメリカの医療現場に身を置くことができたのは大変貴重な経験でした。臨床現場に研究成果を反映させるスピード感を感じました。 米国日本人医師会(JMSA)主催のNY Life Science forumではポスター発表で学生部門優秀賞を頂けました。 学んだことを活かし て今後さらに精進してまいります。