東京大学で夏季実習生(サマー・インターン)として研究をしたMIT学生3人に2011年度FUTI International Leadership Awardsが授与されました。これらの学生はMIT International Science and Technology Initiative (MISTI)というプログラムにより東大の研究室に派遣されました。
学生達は、東大でのインターンシップを通して卓越した東大教授陣と研究環境に接し最先端の研究を身を持って経験することが出来、また学問的知識を得るだけでなく東大および日本社会についての認識を深めたと報告しています。
FUTI International Leadership Awards受賞者は以下の三名です。
- Jose M. Lobezさん(化学科博士課程在籍)は大学院工学系研究科化学生命工学の相田卓三教授研究室でインターンをしました。相田研究室では超分子化学・材料化学のあらゆる可能性を探ろうとしています。
- Michael C. Kotsonさん (化学科3年生)は大学院理学系研究科理学部の須藤靖教授研究室で宇宙論と天体物理学に関係するプログラミングを手伝いました。
- 同じく学部3年生で物理専攻のShion Anさんは大学院理学系研究科理学部の小澤岳昌教授研究室で蛍光および生物発光イメージングに関連する様々な生物学的プロセスの研究を手伝いました。
これら3人の学生は東大でのインターンシップは非常に貴重な経験だったと語っています。例えば、Kotson さんのレポートには以下のように書かれています。
今年の夏のインターンシップでは宇宙論に関連した研究を手伝いましたがリサーチ・プログラミングの経験は大変学問的に役に立つものでした。私がMITで受講したコースでは、学問的な知識を教えてくれました。 しかし複雑な物理的状況を解体(“Deconstruct” )して、それを簡単で素早く走るコンピューター・モデルとして構築する技術は、実際にプログラミングをすることにより体得することが一番優れた方法です。
FOTIに対し感謝の念で一杯です。スカラシップを頂いたお陰で、生涯を通して最も有意義な経験をすることが出来ました。 日本での色々な想い出は生涯忘れないでしょう。東大で習得した研究技術は私が科学者として進む上で役に立つと信じています。いつの日にか、なんらかの形でFriends of UTokyo, Inc.へご恩を返せればと願っています。
FUTIの小林久志理事長は「将来様々な分野でリーダーとなるべき米国の有望な学生達が東大の研究室で貴重な経験をし、東大の研究や教育についてポジティブな認識を持ってくれることは大変望ましいことです」と述べる。