FUTIの理事浜田宏一イェール大学名誉教授著の「アメリカは日本経済の復活を知っている
(講談社2013年1月発行、271ページ、ISBN978-4-06-218151-8)が評判でよく売れている。内容は、金融緩和で通貨量を増せば需給関係で物価が上がり円安になり、輸入産業が困る以上に輸出産業が潤って経済は成長するのに、日銀は不作為だという批判である。
安倍新首相がアベノミックス第一条として取り上げたのが、浜田教授が以前から安倍氏に忠言していた「大胆な金融政策」だったことから、本書が注目を浴びている。amazon.co.jpの書評では5 Starsが多く概して好評だが、経済学者やエコノミストの中には反対論もある。
目次
- まえがき―50年の研究生活の「最終講義」として
- 序章 教え子、日銀総裁への公開書簡
- 第一章 経済学200年の常識を無視する国
- 第二章 日銀と財務省のための経済政策
- 第三章 天才経済学者たちが語る日本経済
- 第四章 それでも経済学は日本を救う
- 第五章 2012年2月14日の衝撃
- 第六章 増税前に絶対必要な政策
- 第七章 「官報複合体」の罠
- 終章 日本はいますぐ復活する
- あとがき―「美しい国」を取り戻すために
本書のあとがきp265で、浜田教授は「FUTI(東大友の会)」に言及している。