ケンブリッジ大学出版が小林教授の最新の著作を

小林久志、ブライアン・マーク、ウイリアム・チュリン共著の「確率、ランダム過程、および統計解析」が12月にケンブリッジ大学出版から出版された。この812頁の大学院レベルの教科書は題目課題の基礎を包含的かつ現代的アプローチから捉え、さらに通信、信号処理、機械学習、計量経済学、数理ファイナンス、計算生物学、待ち行列理論など多岐の分野への応用も論じている。

この著作は小林教授が過去10年プリンストン大学で講義した内容を基にしてあり、共著者のマーク氏はジョージ・メイソン大学電気計算機工学科教授、チューリン氏はAT&T研究所のコンサルタント。小林氏とマーク氏は共著で「システム・モデリング:システム性能評価の基礎」(プレンテイス・ホール社、782頁)を2008年に出版し、上記教科書の内容はその基礎となる知識を提供する。

最新作に関し、小林氏は「現代の通信および情報理論は、確率とランダム過程を幅広く活用しており、計量経済学や数理ファイナンスについても同様なことが云える。リスク・マネージメント(危機管理)を正しく行うにも、確率的議論や統計的モデルを必要とする。この教科書に紹介する理論や技法は、我々が観測する様々なランダムな現象をより良く理解したり、財政、医療、他のいかなる問題でも、 多くの選択肢の中から最適なものを選ぶのに必須な知識である。私の願望は今から50年後—私の死後何年経った後でも–世界中の多くの学生や研究者がこの本を利用してくれることです」と述べる。


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