東大友の会(FUTI)をご支援くださる皆様
ニューヨークでは爽やかな秋を迎えておりますが、皆様におかれましてはご健勝・ご清祥にご活躍のことと推察申し上げます。新コロナウイルス・パンデミックが一年半以上続いておりますが、有効なワクチンの接種が広まり、漸くパンデミックからは抜けつつあります。しかしエンデミックになる可能性も有りまだ暫くは気が抜けない状況ですのでどうぞご自愛下さい。
この前例のない世界規模の危機に直面して明らかになった事は、政治、経済、科学、技術、芸術等、各分野におけるリーダーシップの決定的な重要性です。また、特に医学および社会科学における迅速な情報共有と国際協力が、今回のような危機を解決するのに必須であることも明らかです。この様な観点から、FUTIの使命である「豊富な知識を持つ有能な次世代リーダーの育成」が益々重要になって来た事を実感しております。
FUTI も発足以来14年を超えますが、我々の活動の中心を占めるFUTI 奨学金に、毎年多額のご援助を頂き大変感謝致しております。ニューヨークを初め世界各地に東大卒業生の交流の場を提供する赤門会、銀杏会等のグループが結成されていますが、FUTIは、この組織と協力しつつ 、一人でも多くの後輩が 将来、日本でまた世界でグローバルリーダーとなれるよう若い人材の育成を目指して活動しております。FUTIの組織、活動等に関しましてはどうぞ2020年次報告書をご覧下さい。FUTIの留学プログラムは新コロナウイルス・パンデミックで当然多大な影響を受け ましたが、長期留学生への支援を続ける事が出来ました。また、FUTI ではこの危機的状況下に著しく普及したズームによるシンポジウム、セミナー、パネル討論会、ウェビナー、同 窓会等を積極的に取り入れて活動を続けております。
桑間副理事長・CFOも申しておりますように、これからは、益々小口の寄付が重要になって参りました。 FUTIの趣旨にご賛同頂き、2022年以降も上記のようなFUTIの活動を続けられますよう、皆様の一層のご理解とご支援をお願い申し上げます。
オンラインまたは小切手郵送によるご寄付をご希望の方はこちらをご覧ください。寄付申込書にどのスカラシップ・プログラムへの御寄付かをご記入下されば幸甚に存じます。
東大友の会
理事長 尾島 巖
財務担当理事からのお願い
コロナ禍のもと、より暖かな応援を頂戴し、お蔭様で前年度も堅調にご寄付を頂戴できましたことを報告申し上げます。皆様に心から感謝いたします。大口寄付を受け取るために必要な public charity( 非営利公的チャリティー)の資格維持のためには、全寄付総額の3分の1以上が、皆様からの一般寄付でなければならないというルールがあります。現在は3分の1をやや下回り、特別許可を申請しながら活動を継続している状況です。せっかく大口寄付の申し出をいただいても、個人寄付が足りないために大口寄付を全額受け取ることが難しい状況が発生しています。皆様からの一般寄付がパワーの源泉であり、東大友の会はより多くのサポーターを切望しています。
皆さまからの一般個人寄付は大口寄付の受け皿になり、いわば3倍の額の意味を持つことになります。より多くの皆様からの、更なるご支援をお願い申し上げます。
クレジット・カードにて支払うオンライン・システムをご利用いただくか、小切手を郵送いただくのが、最も容易でお勧めできる方法と思います。FUTI の銀行口座への振込みによるご寄付を希望される方は、donation [at] friendsofutokyo.org までご一報下さい。
FUTIの銀行口座番号などの情報をメールにてお送りいたします。
副理事長・財務担当理事 桑間雄一郎
FUTI Scholarship Recipients Giving Back
こんにちは。羽場優紀と申します。私は2015年にFUTIから支援をいただきコロンビア大学に留学し、現在プリンストン大学大学院博士課程で進化遺伝学の研究を進めています。
今までFUTIを主とした不定期のイベントは存在したものの、奨学生同士の横の繋がり、あるいは過去の奨学生との縦のつながりを継続的かつ大規模に可能にするような公式の企画やシステムはありませんでした。この現状は非常に勿体無いと言えます。なぜならFUTIの奨学生や卒業生たちは東大の中でもさらに選抜を勝ち残った優秀かつ意欲ある学生たちであり、そのメンバー同士が集まれば非常に魅力的なコミュニティになり得るはずだからです。そこで私たちはFUTI Alumni Associationを発足させました。FUTIやさつき会アメリカのご支援を受けて、打越文弥氏の講演「日本における少子高齢化とジェンダー格差」、Mehta/Macotullio教授によるダイアログ「Covid 19 の経験から学ぶ:ニューヨークと東京」といったイベントの開催に共催として参加する事ができました。今後は状況を見ながら徐々にですが、グローバルに活躍するFAAメンバー間の繋がりを更に育てる為に対面でのイベントを企画していきたいと思っています。
2019年2月27日、ニューヨーク マンハッタンにて、米国伊藤財団-FUTI奨学生であった後藤美波さんの短編映画上映会と懇親会が行われました。後藤さんは、コロンビア大学大学院フィルムスクール在学中に、アカデミー賞公認の映画祭Short Shorts Film Festival &Asia 2017の国際短編映画企画コンペで最優秀賞を受賞しました。今回の上映会では、受賞した映画企画「ブレイカーズ」完成作品のプレビュー上映が行われ、参加した31名が、日本の高校生の大人への反抗と友情を描いた25分の短編作品を楽しみました。
上映後、後藤さんによって、企画、制作準備、撮影、ポスト・プロダクション、配給という映画製作のサイクルについてのプレゼンが行われました。FUTIへの寄付についてはこのように語りました。「元FUTIの奨学生として、コロンビア大学大学院で学んでいたときには、多くの先達に支えていただきました。今は『後輩に還元したい、応援したい』という思いで、まだ少しだけですが毎年ドネーションさせていただいております。