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Friends of UTokyo, Inc.

2026年7月17日、第2回伊藤隆敏教授記念講演会を開催し、Orbis InvestmentsのInvestment AnalystであるJeffrey Miyamoto氏を講師に迎え、「Asia’s Emerging Arms Makers: India, Korea, and Japan(アジアの新興兵器メーカー ― インド・韓国・日本)」をテーマにご講演いただきました。

Miyamoto氏は、University of Nevadaにて学士号を取得後、東京大学公共政策大学院において伊藤教授のもとでMPP(Master of Public Policy)を取得されました。その後、Yale UniversityにてJDおよびMBAを取得し、現在は世界の株式市場を対象とした投資分析に携わっています。

ご講演では、ロシアによるウクライナ侵攻以降、世界の安全保障環境が大きく変化し、防衛産業が改めて注目を集めるようになった背景について解説されました。従来の欧米諸国では、冷戦終結後の長期間にわたり防衛産業の生産能力が縮小していた一方、インド、韓国、日本では産業基盤が維持されていたことが、現在の競争力につながっているとの分析が示されました。

さらに宮本氏は、各国が異なる政策や戦略を通じて防衛産業を成長させている点についても紹介しました。インドでは国産化政策による国内生産の推進、韓国では輸出を軸とした産業拡大、日本では安全保障政策の転換と防衛予算の拡充が、それぞれ企業成長を支える重要な要因となっています。一方で、そのアプローチの違いを超えて、「安全保障政策が産業政策そのものとなりつつある」という共通した潮流があることが強調されました。

また、投資家の視点からは、地政学的な環境変化や政策転換が企業価値に長期的な影響を及ぼすことが説明され、政治・安全保障・産業政策を総合的に理解することの重要性について、多くの具体例を交えながら解説されました。

質疑応答では、日本の防衛産業の今後の展望や各国の政策動向などをはじめ、活発な議論が行われました。参加者にとっては、安全保障や国際政治の変化が経済や企業活動にどのような影響を与えるのかを、多角的な視点から考える貴重な機会となりました。

また今回は、Miyamoto氏とともに伊藤教授のもとで学んだ東大公共政策大学院GraSPP同窓生が世界各地から参加し、伊藤先生との思い出も語られ、記念講演会にふさわしい温かな交流の場となりました。広報にご協力いただいたGraSPPの皆様には深くお礼を申し上げます。

FUTIでは今後も、公共政策、国際情勢、経済をはじめとする幅広いテーマを取り上げ、それぞれの分野の第一線で活躍する講師をお招きした講演会を開催してまいります。ぜひ次回もご参加ください。

ジェフリー・ミヤモト氏 略歴

ジェフリー・ミヤモト氏は、バミューダに本拠を置く資産運用会社オービス・インベストメンツ(Orbis Investments)の投資アナリストであり、過去7年間、同社に勤務している。2014年に東京大学大学院公共政策学教育部(公共政策大学院)において、故・伊藤隆敏教授の指導のもとで学び、公共政策学修士(MPP)を取得した。2011年にネバダ大学ラスベガス校で歴史学の学士号(BA)を取得し、2019年にはイェール大学にて法務博士(JD)および経営学修士(MBA)の学位を取得した。

参考資料:Jeffrey Miyamoto: https://www.orbis.com/au/investor/insights/commentaries/quarterly/2023/q1/international

その他の参考資料もご要望に応じて提供可能です。

FUTIスタッフ