伊藤雅俊セブン&アイ ホールディングス名誉会長がご逝去

伊藤雅俊セブン&アイ ホールディングス名誉会長が、2023年3月10日に老衰のため99歳寸前の98歳でお亡くなりになりました。伊藤氏は、創立理事長を務められた米国伊藤財団から毎年多大のご寄付をFUTIに寄せられ、米国伊藤財団―FUTI奨学金を通じて2016年以来、FUTIの中長期留学に対する奨学金事業を支えて下さいました。ご高齢にも関わらず大変お元気であられた日々を思い、今さらながら氏の大きさを想起しています。心からの感謝を込めてご冥福を祈念させて頂きます。

伊藤氏は日本国内では伊藤謝恩育英財団の創立理事長を務められ、多数の高校生の大学進学、大学生の大学院進学などを奨学金で支援して来られました。

同氏は1924年に東京でお生まれになり、日本全体が貧しかった時代にご親族から学資の支援を受けて、商業専門学校に進む事ができたことが人生の推進力になったと感謝しておられ、その謝恩のために、事業で成功された資産を進学支援に向ける目的でこれらの財団を設立されました。

戦後、北千住の家業の洋品店「羊華堂」に参画された同氏は、「お客様に喜ばれる事業」を心掛けて急成長を得られ、1958年に「ヨーカ堂」(後に総合スーパーのイトーヨーカ堂)を設立して社長になられました。米国のコンビニ7-Elevenに想を得て1973年に日本初のコンビニ「ヨークセブン」(後の日本最大のセブン・イレブン・ジャパン。1991年に米国7-Elevenを買収)を、またファミリーレストラン「デニーズジャパン」を、それぞれ設立され社長を務められました。

伊藤氏はご成功された後のご著書でも日頃のお話でも「リスクを恐れず冒険心を持とう」と後進を励ましておられました。私共もこの様な精神を心して日々活躍したいものです。