ヤングプロフェッショナルシリーズ:FUTI 奨学金受賞者現ハーバード・MIT大学院在籍中奥田朋仁さんの オンライン講演と懇親会 :発展途上国都市の公衆衛生とインフラ:挑戦 と可能性(2021年2月)

Harvard 大学(Master in Public Administration in International Development [MPA/ID]プログラム)/MIT(Master of Business Administration (MBA)プログラム)在学中の奥田朋仁さん(東大OB)を囲むオンライン講演・懇親会が今年の2月に東大友の会、さつき会アメリカ、FUTI Alumni Association の共催で開催されました。

東大体験プログラムでNew York をオンライン訪問中だった東大生10人およびアメリカ在住の卒業生15名が参加して、熱気のある意見交換が行われました。奥田さんは2020-21年度米国伊藤財団—FUTI奨学金を受賞されています。

 <講演要旨> 

 COVID-19によるパンデミックは、密集居住地の感染症への脆弱性と共に、現代社会における格差の存在を浮き彫りにしました。途上国都市の公衆衛生は感染症の拡大抑制などに重要な役割を果たす一方、最も解決が難しい開発課題の一つでもあり、特にスラムと呼ばれるような市街地では、費用・法制度等の理由から下水道すら通しにくい状況が多く見られます。本講演では、こうした地域でも機能するトイレ販売及び汚水の回収・再生利用をケニアで行うSanergy社でのフェローシップをはじめとする講演者の経験を紹介し、都市インフラの最新の潮流を議論します。

略歴  

奥田朋仁(おくだともひと)。慶應義塾大学主席卒業後、東京大学大学院都市工学専攻及びフランス国立土木学校にてセネガルのスラム改善を研究。NGO(セネガル)、国連(ケニア)、世界銀行(ケニア)でのインターンシップを経て、三菱商事にて5年間、中東・アジアにおける水・電力インフラの開発に取り組む。2019年に退職し、米国伊藤財団—FUTI並びにフルブライト奨学生として、Harvard Kennedy School及びMIT Sloan School of Managementに留学。留学中、Sanergyフェローとして同社のビジネス拡大に携わる。2022年修了予定。