グローバル時代の留学、海外派遣: 海外で充実したキャリアとファミリーライフを両立させる為には?

1月22日に 「グローバル時代の留学、海外派遣: 海外で充実したキャリアとファミリーライフを両立させる為には?」というテーマでオンライン講演会・懇親会が開かれました。シカゴ赤門会、さつき会アメリカの主催で行われ、東大友の会、FUTI Alumni Associationが共催をしました。一人でも多くの東大生、卒業生(男性及び女性)に国際舞台での活躍への興味を持って頂く事を目的とした講演、懇親会で、アメリカ、日本、イギリス、フランス、シンガポールなどから40名ほどの参加があり、オーバータイムになっても議論は尽きず、盛会でした。

国際化が更に進む中で、留学、海外派遣が増える傾向にあります。留学、海外派遣には当人のみでなく、同行する配偶者および家族にもOpportunities and Challengesを伴います。「海外派遣された場合、充実したキャリアとファミリーライフを継続するにはどうすればよいのか?」というテーマで、海外在住経験のある、大学、日本企業、国際機関、及びフリーランスでご活躍の卒業生その他数人に、具体的にお話しいただきました。    

アジェンダは以下の通りです。  

I. 問題提議:岩井めぐみ氏 

女性がキャリア を続けるには?「帯同」配偶者とは?海外派遣、留学に関連する雇用制度要約 

II.海外派遣、留学に関連する雇用制度— 第一生命グループの事例 (制度と課題) 

隅野俊亮氏(第一生命ホールディングス取締役常務執行役員)

III.海外でのキャリア:ケース

  1. 企業でのキャリア (岩井めぐみ氏:東京大学薬学部・薬学系研究科修了後東邦大学薬学部にて博士号取得、Asc. Director, Clinical Pharmacology and Exploratory Development, Astellas Pharma Development Inc.(アステラス製薬)、現在米国在住)  
  2. 国際機関でのキャリア(榮谷明子氏:東京大学教養学部で文化人類学専攻、アメリカSchool for International Trainingで国際コミュニケーション修士号取得。現在ユニセフ・ケニア事務所勤務)  
  3. 配偶者として同行したキャリア  (小西一禎氏:慶應義塾大学卒業後、共同通信社入社。在米中、コロンビア大客員研究員。帰国後、日本の大学院に入学) 

アジェンダにある問題提議、企業での実例、個人講師によるケース・プレゼンに続いて、 4つのbreakout sessionに別れて、以下のテーマに関して内容の深い、質問・意見交換が行われました。 

  • キャリア中断後の再就職の準備は?
  • 子育てをどう乗り切るか? 
  • 女性が生涯を通じてキャリアアップしやすい企業・職種はどの企業・職種?  
  • 男性「帯同」配偶者からのコメント 

最後に、 東大友の会の理事をされている津田敦副学長(社会連携本部長)が、閉会の言葉 を述べられました。 

今日はたいへん貴重なお話を伺うことができました。地球は小さくなり、時代が変わってきているという実感です。私が大学生の頃は、海外出張はまだめずらしく、 教授は生涯に数度のみ出張されていたと記憶します。時代は確かに変わってきており、私がアドバイザリーをしている研究機関でも政府から「配偶者帯同制度」を整備するよう指導を受け、制度を作りつつあります。良い制度を作り上げるには、「声を上げる」必要があると強く感じています。

注:このイベントについてご質問のあるかたは、さつき会アメリカまでご連絡ください。

Satsukiamerika[at]gmail.com