2012年2月27日の理事会で、江川雅子東大理事を、1988年1月以来FUTI理事を務めてきた田中明彦東大副学長(国際連携担当)の後任として、FUTI理事に選出した。田中教授は4月1日付けで国際協力機構(JICA)の理事長に就任した。
江川氏は1980年東京大学教養学部教養学科(国際関係論)卒業、同年シティバンクに入社、1986年ハーバード・ビジネス・スクール(ハーバード大学経営大学院)修了(MBA取得)。同年、ソロモン・ブラザーズに入社、ニューヨーク本店・東京支店で勤務の後、1993年S.G.ウォーバーグ(現UBS証券)に入社。この間主に、M&A、エクイティ・ファイナンスなどの投資銀行業務に従事。2001年よりハーバード・ビジネス・スクール日本リサーチ・センター長。2006年一橋大学大学院商学研究科博士課程修了、商学博士。2009年東京大学理事就任(現職)。政府税制調査会委員、財政制度等審議会委員、経済財政諮問会議専門委員、日本証券業協会自主規制会議委員などを歴任。主な著訳書に『株主を重視しない経営』(日本経済新聞出版社、2008年、単著)、『ケース・スタディ日本企業事例集』ダイヤモンド社、2010年、共著)、『ハーバードの女たち』(講談社、1987年、訳書)がある。
FUTIの理事就任に関して、江川氏は「東大と米国との学術交流に関して、FOTIからご支援いただき、誠に感謝しております。この度FOTIの理事として、小林理事長や他の理事の方々と一緒に仕事が出来ることを大変嬉しく思っています」と語る。小林久志FUTI理事長は「江川氏がFUTIの新理事として加わっていただけることになり、大変有難く思います。江川氏は東大と海外の有数大学との学術交流の強化に直接関わり、東大生に留学を積極的に進めるプログラムなども積極的に推進されています。夏季セミナーやインターンシップ・プログラムに参加する学生を援助するFUTIのプログラムの推進にあたり、江川氏のお力添えで、東大との連携を更に改善で出来ると期待します。更に東大渉外本部ともこれまで以上に結束して、米国と日本における資金集めを積極的に推進できると思います」と語る。
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