東大友の会 (FUTI)の理事会は5月27日に米国三菱商事会社社長の杉浦康之氏(写真左)と米国三井物産会社社長の高橋規氏(右)をその諮問委員会の新しい委員として選出しました。
杉浦、高橋両氏は東京大学、経済学部の卒業生であり、共に巨大総合商社において、鉄鋼製品の国際貿易を中心にキャリアを築き上げられました。二人の新諮問委員の任命に関し、小林久志理事長は、「最も卓越した卒業生のお二人を新しく諮問委員としてお迎えすることが出来、大変嬉しく、光栄に思います。共にグローバル・リーダーとして活躍されてこられたお二人の経歴は、東大の学生、若い卒業生にとって素晴らしいお手本であります。高橋氏は2009年に創設された諮問委員会の最初のメンバーのお一人であり、再びお迎えできるのは大変幸甚です。杉浦氏も昨年まで諮問委員であった小野誠英氏に引き続き、FUTIのためにご尽力いただけることを嬉しく思います。社長として大変お忙しいスケジュールにも拘らず、お二人がFUTIのために諮問委員の役を引き受けてくださったことに、深く感謝致します」と述べた。
両氏の略歴に関しては下記のプロフィールをご覧下さい。
杉浦康之氏は2013年4月よりニューヨークにある北米三菱商事会社取締役社長であり、三菱商事株式会社の常務執行役員であります。
1978年に東京大学経済学部卒業後、三菱商事に入社し、鉄鋼輸出部門で三菱商事でのキャリアをスタートしました。1988年に新潟の国際大学で経営学修士号(MBA)を取得し、その後、ニューヨークの米国三菱商事会社(MIC)(1991-92)、オハイオ州のスプリングフィールド(1995-96)、MIC のワシントン事務所 (1997-2002)等、三菱商事の海外部門や関連会社に勤務し、再度のニューヨークの勤務(2006-08)ではMIC のCFO (Chief Financial Officer)兼コーポレート部門担当のSVP (Senior Vice President) になられました。
2008年から、東京本社の経営企画本部、広報部長及び執行役員の任務を経て、2011年にニューヨークのMIC(米国三菱商事会社)の取締役副社長に就任、翌年取締役社長に昇格、2013年4月には現職に就任されました。
杉浦氏はニューヨーク植物園の理事会のメンバーであり、三菱商事財団の理事会会長及び理事長、ニューヨークの日本商工会議所(JCCI)及び日本クラブの理事でもあります。
高橋規氏は2014年4月より米国三井物産の取締役社長であります。同時に東京の三井物産株式会社の専務執行役員、米州本部長でもあります。
高橋氏は東京大学経済学部を1977年に卒業後、三井物産株式会社に入社し、それ以来同社の鉄鋼及び金属のグローバルな貿易及び投資活動にかかわる事業でキャリアを築いてきました。現職直前のポストは三井物産株式会社常務執行役員兼鉄鋼製品本部長であります。
高橋氏は海外での数多くのポストを経てこられました:サウジアラビア三井物産の金属課長(1982-85);米国三井物産シカゴ支店鉄鋼部の次長(1990-95)、部長(1995-97);ニューヨークにあるMitsui Steel Development 社の社長(2002-2004);ケンタッキー州、ルイスヴィルのSteel Technologies, Inc. 社の取締役会長(2007-2009);三井物産の執行役員兼米国三井物産のEVP(2009-2010)。
この間、2001年の11月にハーバード大学ビジネス・スクールのAMP (Advanced Management Program) を修了されました。
同氏は現在ニューヨークの日本クラブの理事長、バルチ・カレッジ(Baruch College)のワイズマン国際ビジネスセンターの諮問委員、ニューヨークの日本商工会議所の理事を務めています。
高橋氏は2009年6月にFriends of UTokyo, Inc. (FUTI) に創設された諮問委員会のメンバーに選出され, 翌2010年4月の帰国まで委員を勤められました。