数物連携宇宙研究機構(IPMU)に対し、米国のカブリ財団は750万ドル(約5.7億円)の基金を設立し、基金からの配当により恒久的に機構の研究を支援することに東京大学とカブリ財団が合意し、IPMUの名称を4月1日付けで「カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)」に変更した。
IPMUは、日本政府の世界トップレベル研究拠点プログラム(World Premier International Research Center Initiative)の一つに採択され2007年10月に発足した。同機構では現代基礎科学の最重要課題である暗黒エネルギー、暗黒物質、統一理論(超弦理論や量子重力)などの研究を数学、物理学、天文学における世界トップクラスの研究者の連携によって推進している。
カブリ財団は、ハーバード、MIT、ケンブリッジ等世界の有力大学の研究機関において宇宙物理、ナノサイエンス、脳科学、理論物理学の4分野を支援して、「カブリ」の冠をつけたカブリ研究所に基金を拠出、世界トップレベルの研究を支えている。IPMUは世界で16番目のカブリ研究所となった。
「世界的に著名なKavli 財団から寄付を頂き、また、世界の名だたる研究所の一つにIPMUが加わることが出来たことは、大変名誉なことです。、Kavli氏の国境を越えた寛大な支援が、IPMUに安定的な研究基金を約束し、その恩恵は今後の研究成果の大きな支えとなると思われます。また、今回の支援は東京大学自体が目指すシステム改革にも大きな影響を与えました。今後もこの機会を更に大きな発展へとつなげられるように取り組んで生きたいと考えています」と浜田純一東京大学総長は2月8日の記者会見で語った。
FUTI は2010年、2011年に引き続き、今年度もKavli IPMUのバークレー・サタライト(Berkeley Satellite)に研究助成金(Research Grant)を付与しています。Kavli IPMUの東大グループとカリフォルニア大学バークレーのグループの間で大学院生やポストドク・フェローの若い研究者が相手の大学を短期間訪問し共同研究を行っていますが、FUTIからのグラントは彼らの旅費や滞在費に使われます。
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