髙橋明李 || Akari Takahashi
東京大学・総合文化研究科
コロンビア大学での経験について:
夢を実現するために多大なご支援をいただいた、周顺圭・周滝沢愛子夫妻、そしてFriends of UTokyo, Inc.に深く感謝いたします。この1年間で、ソーシャルワークの基礎知識から、より人道的な社会を作り上げるためのコミュニティ形成の技法など、様々な知識を得ることができました。このような経験は、支援なしでは不可能であり、感謝の念は尽きません。
この1年間で、私はクラスメートや 教員の方々との素晴らしい出会いに恵まれ、コロンビアでの経験をより充実したものにすることができました。授業や イベント、課外プロジェクトを通して、ソーシャルワークと社会正義の架け橋となることに関心を同じく持つ人たちと交流することができました。一緒に勉強会やティーチ・イン、ニュースレターを企画し、社会的不正義とその闘い方に焦点を当ててきました。
この経験を通して、私は日本のソーシャルワークの分野で活躍することを目指し、異なる文化的・経済的背景を持つクライエントに対応するために、School of Social Workで学んだ技能をどのように適応させ、加えていくかを積極的に学んでいくつもりです。
スーヴァン・アガーワル
オーバリン大学・物理学
UTRIP(The University of Tokyo Research Internship Program)での経験について:
私は東京で生まれたが、赤ん坊の時に家族とアメリカに引っ越してからはずっとアメリカで過ごしてきた。だから、2022年秋から半年の早稲田大学への留学は、私にとって2度目の東京での生活だった。
その間に東京での生活が楽しくなり、リサーチインターンシップに参加したいと考えるようになった。UTRIPは日本で唯一、国外の大学生が応募できる研究インターンシップであり、競争率は厳しいと分かっていたがどうしても参加したいと思った。東京大学からプログラムへの合格を伝えるメールが来たときは驚きもあったが、FUTIからの奨学金を受給できることも分かり、すぐに大きな喜びと興奮に変わった。
この夏の東京での経験は非常に充実したものだった。ERI (地震リサーチ研究所)での経験が非常に良かったため、私は東京大学大学院に進学したいと考えるようになった。興味深い研究だけでなく、東京の生活も気に入っている。研究室で靴を脱ぐことや、食堂の美味しい食事、そして便利な公共交通機関を利用した都市での生活を楽しんでいた。一緒に研究していた教授たちの親切さと指導のおかげで、自分は科学者として成長してきた。
この奨学金を提供してくださったFUTIにも非常に感謝している。すべての大切な経験はこの奨学金のおかげである。FUTIのおかげで、人生の次のステップに向けた目標とビジョンを持つことができた。
明日のグローバルリーダーを支援!
尾島 巌
東大友の会 理事長・CEO
東大友の会(FUTI)をご支援くださる皆様
皆様、ご健勝にてご活躍のことと推察申し上げます。FUTIは2007年に発足して以来、多数の才能有る日米の一流大学の大学生達に短期(夏季)留学支援を、また将来有望な東大同窓生には中期―長期留学支援を行って参りました。これらの奨学金は疑い無く科学、技術、芸術、経済、人文行政等の分野で次世代の国際的リーダーになりうる優秀な東大生、同窓生、米国大学生の人生及び早期、中期のキャリア開発に大きな影響を与えて来たと自負しております。昨年ご報告しましたように、新たに東大NYオフィスとの連携で「周顺圭・周滝沢愛子 奨学金」が晩秋にスタートし、中・長期留学支援が強化されました。本年は、最初の5名(東大卒業生)にこの奨学金を支給する事が出来とても嬉しく思っております。
現在、世界は多くの深刻な問題にさらされています。激しくなった気象変動で各国で大規模な自然災害を起こしていますし(ごく最近のフロリダ州、ノースカロライナ州でのハリケーン災害は想像を超えています)、疫病パンデミックはまたいつ起るかもしれない状況です。世界中で専制主義の台頭がみられ、ロシアのウクライナへの軍事侵攻、イスラエル・パレスチナ対立問題の再勃発とレバノンへの拡大、避難民の増加、貧富の差の拡大、等々、民主主義に基づく世界秩序を震撼させています。これら前例のない世界規模の危機に適切に対処するためには、各分野におけるリーダーシップが要求されます。また、迅速な情報共有と国際協力が、危機を解決するのに必須であることも明らかです。この様な観点から、FUTIの使命である「豊富な知識を持つ有能な次世代リーダーの育成」が益々重要になっていると確信しております。
我々の活動の中心を占めるFUTI 奨学金に、毎年多額のご援助を頂き大変感謝致しております。皆様の更なるご支援を心からお願い申し上げます 。FUTIの組織、活動等に関しましてはどうぞ2023年次報告をご覧下さい。
オンラインまたは小切手郵送によるご寄付をご希望の方は、friendsofutokyo.org/kifuをご覧ください。申込書にどのスカラシップ・プログラムへの寄付をご希望か記入していただければ幸甚に存じます。
東大友の会
理事長 尾島巖
明日のグローバルリーダーを支援!
武神 淳之
東大友の会 副理事長・業務担当理事
COO からのご挨拶
皆様の東大友の会への寄付は、その年の米国における連邦税算出時のAGI(Adjusted Gross Income)より控除可能である、と言う、米国における501(c)(3)認定された組織に係る税務上のメリットについてはご存じの方も多くいらっしゃるかと思います。では、日本ではどのようなメリットがあるかご存じでしょうか?
東大友の会への寄付は、残念ながら日本税法上のメリットはありませんが、実はその金額は、東京大学への寄付としても承認され、寄付者の名の元で生涯にわたり累積カウントされるのです。これは、東大友の会が東京大学からは完全に独立した組織であるものの、その関連非営利団体として認知されている為であり、東京大学と同じロゴをホームページ等に利用できているのもその為です。
東京大学の寄付者に対する特典としては、特別セミナーや活動報告会へのご招待や寄付金額に応じた称号の授与等があります。更に、累積で30万円以上ご寄付を頂いた方には、安田講堂にて寄付者の名の入った銘板を掲示しております。また、累積で500万円以上ご寄付を頂いた方については、紺綬褒章の推薦もしております。私も、日本に一時帰国した際、安田講堂で自分の名の入った銘板を発見し、記念撮影した経験がございます。“安田講堂に名を残した”と、究極の自己満足の瞬間でした。
詳しくは、東大友の会のホームページ上の寄付のページにある、東京大学基金へのリンクをご参照頂ければ幸甚です。
東大友の会
副理事長・業務担当理事 武神 淳之