FUTIは、東京大学に在籍する若手研究者が各分野の国際的な第一人者となることを奨励しています。FUTIトラベル・アワードの目的は、支援によって若手研究者が米国や他国の同僚との強い国際ネットワークを築くことができるようになることです。
• 東京大学に在籍するテニュアを持たない研究者。
• 学部生、大学院生、ポスドクは対象外。
• 対象分野は、自然科学、--例えば:医学、生物学、公衆衛生学、工学、化学、物理学、データサイエンス、情報技術--およびSTEMに該当する社会科学(広義)--例えば、計量政治学、経済学、公共政策への計量的アプローチなど--です。
• 各アワードは最高8000ドルまで。
• 領収書を含む経費報告書および1ページ程度の旅行報告書*を旅行後に提出することにより払い戻される。日当は含まれません。
• 参加者が約300人以下の会議に出席するため、および、学術機関での同僚を訪問するための「寄り道」も含めて、30 日以内の短期滞在を支援します。参加者は小規模な会場に滞在し、参加者と会食することを前提とする。自然科学分野の例としては、Gordon Conferences、Keystone Symposia、FASEB research conferences、Cold Spring Harbor meetings など。経済学の例としては、NBER summer institute, Western Economic Association annual meeting, Econometric Society summer meeting(winter meetingではない)など。その他の少人数で行われる、定量的/統計的手法に基づく社会科学研究の会議については、大規模な会議の一部であっても対象とする。
• このアワードは、受賞者の研究主題とは無関係な活動は支援しません。ただし、本アワードの資金が研究主題外の活動のために使用されない限り、滞在中にそのような活動を含めることは認められます。
• 応募者多数の場合は、US訪問にプライオリティーを置く。
*報告書や 写真は、FUTIのウェブサイトやFUTIの出版物に掲載されることがありますので、あらかじめご了承ください。なお、個人情報の取り扱いについて特にご希望がある場合は、事前にお申し出ください。
• 学歴、職歴、受賞歴、研究資金、出版物、国際会議での発表、その他関連情報を含む英文履歴書(CV)または経歴書。
• ① 会議主催者からの発表招待、または ② 会議への発表応募書類(アブストラクトを含む)のいずれかのコピー。
• 国際的な第一人者になるためのビジョンについてのステートメント(1ページ、英文)。
• 暫定的な旅程、予算、会議への招待/受諾/案内を含む予算の正当性。官僚主義を最小限に抑え、効果を高めるため、予算に柔軟性を持たせています。ただし、このアワードは貴重な寄付金によって支えられているため、過度な支出は避けるようお願いします。
• 渡航の少なくとも3ヶ月前までに応募ください。応募から2ヶ月以内に資金提供の可否を決定します。
特任助教
東京大学大学院理学研究科附属原子核科学研究センター
Nuclear Structure 2024 Conference, Argonne National Laboratory – Lemont, Illinois
特任助教
東京大学社会科学研究所
RC28 Summer Meeting 2024, Brown University – Providence, Rhode Island
© 2024 Friends of UTokyo, Inc.
小林久志氏(1938-2023)は、東京大学電気系修士終了後就職を経て、1967年に米Princeton大でPhDを取得、IBMで基礎研究に携わりIBM東京基礎研の初代所長を務めました。Princeton大で教職に就き、1986年から5年間は工学部長を務めました。さらに当NPO「東大友の会、現在名FUTI」の2007年立ち上げに貢献し、2011-2015年には理事長として奨学金事業を開始・拡充しました。
小林久志記念奨学金はFUTI奨学金の一翼として、氏の遺志に基づくご寄付を主体とし、氏の遺志に賛同する個人寄付を加えた源資で、日本の理系の研究者育成を目的として次の条件下で運用されます。
The FUTI Scholarship is funded by donations from Shintech Inc., which is the US subsidiary of Shin-Etsu Chemical Co., Ltd, and donations from UTokyo alumni and individual supporters of FUTI.
The ITO FOUNDATION U.S.A. was established in the US by its founder, the late Mr. Masatoshi Ito, who was the honorary chairman of Seven and i Holdings Co. He was also the founder of the Ito Scholarship Foundation which has a long history in Japan of supporting an extensive range of students with scholarships for their studies. Currently, the role of chairman is held by the representative director, Junro Ito.
FUTI奨学金は、信越化学工業(株)の米国法人Shintech Inc.のご寄付、多数の東大卒業生個人のご寄付で支援されています。2007年のFUTI創立以来、東大と米国各大学の双方向の夏季短期留学に奨学金を支給してきました。2022年からはそれら短期に加えて、中長期留学の奨学金が始まりました。夏季短期留学に関しては従来通りで変更ありません。
中長期留学の奨学金では、2016年から米国伊藤財団-FUTI奨学金が支給されて来ましたので、その拡張となります。応募される方が混乱されないように、中長期留学の奨学金の応募受付・採択基準・採択・支給は全て同一手続きでFUTIが行います。採択者にはFUTIから奨学金の名称をお知らせします。
「米国伊藤財団 ITO FOUNDATION U.S.A.」は、日本で既に広く学生に奨学金を提供して勉学を支援している伊藤謝恩育英財団の創立者で(株)セブン&アイ・ホールディングス前名誉会長の故伊藤雅俊氏が、同じく創立された米国の財団です。
米国伊藤財団は伊藤謝恩育英財団と同様に、日本全体が貧しかった若き日に学資の提供を得て人生の推進力を獲得した創立者が、謝恩の立場で前途有為な学生を支援するために熱い想いをもって設立し運営している財団です。現理事長は、同社代表取締役伊藤順朗氏が務めておられます。
「FUTI=Friends of UTokyo, Inc. 東大友の会」は、東大卒業生が中心となって、東大と米国の大学との間の留学生に奨学金を支給することを通じて、東大の国際化と両国学生間の交流に貢献して来た米国New York州のNPOです。
FUTIのメンバーの大多数は、留学制度や奨学金が今ほど整備されていなかった時代に、青雲の志をもって自ら留学への道を切り開き、その知識と経験を文系や理系の多様な分野で、教職・企業人・起業家・社会人として活かしてきた元東大生達です。国際化時代に日本や東大の国際化が必ずしも充分ではなく、ともすれば他国の後塵を拝していることを深く憂い、その改善にボランティアとして微力を尽くしています。
この両者の提携により、米国伊藤財団の資金提供とFUTIの運営で、米国大学への中長期留学(但し応募締切から11か月以内に留学)を志す東大の学部生・大学院生・卒業生に奨学金を支給します。
The Hsun Kwei & Aiko Takizawa Chou Scholarship, administered by Friends of UTokyo, Inc. (FUTI)is funded by a generous donation made to the University of Tokyo New York Office (UTokyoNY) by Dr. Hsun Kwei Chou and Mrs. Aiko Takizawa Chou.
Dr. Hsun Kwei Chou, a native of Shanghai City, moved to the United States upon receiving his PhD in Engineering from the University of Tokyo. In the U.S., he established himself as an “angel investor” after many successful ventures in the semiconductor-related business. His aspiration has been to foster “development and cooperation” among three nations: Namely, China, where he was raised; Japan, which provided him with an advanced education; and the United States, which presented him with business opportunities. He has donated large sums to educational institutions in these three countries because he believes his wealth to be a “gift from societies” and wishes to give back to them by donating to educational institutions that nurture people who strive to create a better society.
UTokyoNY was created to serve in the U.S.A. as a focal point of the globalization effort of UTokyo which is committed to be “the base of knowledge.” Since facilitating study abroad programs between UTokyo and U.S. universities matches the intention of Dr. and Mrs. Chou, it created the scholarship program bearing their names and entrusted FUTI to serve as its administrator.
FUTI is a charitable nonprofit organization registered in the State of New York, operated principally by alumni of the University of Tokyo. Since 2010 it has financially supported students and alumni of UTokyo who wish to study at U.S. universities and those in the U.S. seeking to study at UTokyo. In recent years, there is an increasing recognition of the value of and need for such programs.
The aspiration and intention of these three entities have aligned and come to fruition with the establishment of this scholarship program.
「周顺圭・周滝沢愛子 奨学金」は、周 顺圭・周滝沢愛子のご夫妻が東京大学ニューヨークオフィスに寄付された基金を源資とする奨学金です。
周 顺圭氏は上海市出身で、東京大学大学院で工学博士を取得された後に、米国で半導体関連の企業を立て続けに設立し成功された連続起業家で、エンジェル投資家です。氏を育ててくれた中国、専門教育を授けてくれた日本、事業の場を与えてくれた米国、これら三国の協調発展を願っておられます。ご自分の資産は「社会から預かった金」と受け止められ、より良い社会を実現するために、人を育てる教育に投資したいとの想いから、三国の教育機関に多額の寄付をしておられます。
東京大学とその米国の根拠地であるニューヨークオフィスは、東京大学が知の拠点として更なる国際化を目指す一環として、東京大学と米国各大学との相互の留学を促進支援することは、周ご夫妻の想いに沿う社会貢献であると考えられ、東大友の会(FUTI; Friends of UTokyo, Inc.)に奨学金の運用を委託されました。
東大友の会は米国ニューヨーク州の慈善NPOで、東京大学卒業者が運営しています。2010年以来、東京大学と米国各大学との相互の留学を奨学金で支援して来ましたが、近年その意義とニーズが益々高まっています。
この三者の想いが結実してこの奨学金の設立に至りました。