IF育英奨学生が2024年ASLA学生栄誉賞(都市デザイン部門)を受賞

Ito Foundation U.S.A.-FUTI IF育英奨学生である大森結衣さんは、ノースカロライナ州立大学チームの海岸デザイン提案プロジェクト「リバーサイド・リバイバル:海岸開発のための都市デザインストラテジー」での活動が評価され、名誉あるASLA(米国ランドスケープ・アーキテクツ協会)学生部門賞の2024年度栄誉賞を受賞しました。このプロジェクトで大森さんが担当したのは、海面上昇や異常気象といった将来の不確定要素を考慮し、自然をベースとしたアプローチでレジリエンス(回復力)のフレームワークを構築することでした。プロジェクトの詳細はASLAのウェブサイトをご参照ください。https://www.asla.org/2024studentawards/10957.html

東大友の会は、大森さんのノースカロライナ州立大学での留学を支援するため、2021年にIF育英奨学金、そして2022年に米国伊藤財団-FUTI奨学金を授与しています。大森さんは同大学でランドスケープ・アーキテクチャー修士号取得に加え、災害レジリエンスを専攻するランドスケープコースを修了しました。また、来月ワシントンD.C.で開催されるASLA会議にも参加する予定です。

リバーサイド・リバイバルのプレゼンからのスライド。画像:大森結衣とJules Mainor

大森さんは2011年の東日本大震災を経験しました。この経験が、「海岸プランナー」として社会に貢献したいという原動力となり、その結果、京都大学とノースカロライナ州立大学で関連テーマを学びました。

FUTI理事のギータ・メータは次のようにコメントをしました。「私自身、都市デザイナーとして、大森さんとチームのASLAからの受賞を心からお喜び申し上げます。プロジェクト・テーマである『リバーサイド・リバイバル:海岸開発のための都市デザインストラテジー』は、気候変動の時代において特に重要です。