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FUTIは奨学金事業として、東大と米国各大学との間の双方向の夏季短期留学と、主に東大(学部生・大学院生・卒業生)から米国への1学期以上の中長期留学を支援する奨学金の支給を行っています。

夏季短期留学には、11名の応募者の中から5名の東大生が選出されました。一方で、米国から東大への留学は55名の応募者の中から7名が選出されました。今回応募者数が多かったのは、理学部UTRIPプログラムに全世界から応募が殺到したためです(採用率は約1%)。FUTIの応募者のうち40名はUTRIPにも応募しており、そのうち2名がUTRIPに採用されました。この2人はFUTIの審査においても高い評価を受けていました。

1学期以上留学する中長期留学では、36名の応募者から14名が選出されました(米国大学の学生2名中1名が選出)。その内訳は(採択者数/応募者数)、(1)USETP(後述)など学位を求めない留学が5名/14名(上記米大生を含む)、(2)東大を卒業して米大の学位取得を目指す留学が2名/6名、(3)東大を卒業後、海外で就職または留学し、改めて米大の学位取得を目指すケースが4名/12名、(4)東大博士課程からの留学が1名/2名、(5)昨年度の奨学生で継続が2名/2名でした。上記(3)を支援するケースは珍しく、今年も質量ともに激戦区になりました。

東大とUSTEPの枠組みで交換留学提携をしている大学は世界中に100校近くあり、米国に限ると、Johns Hopkins University、Northeastern University、Northwestern University、Princeton University、Swarthmore College、University of California Santa Cruz、University of Illinois at Urbana-Champaign、University of Washington、とYale Universityの9校です。東大に学費が支払われている場合、提携校での学費は免除され、1~2学期の留学が可能です。USTEPプログラムは東大が内部選考を行うため、東大生にとっては魅力的な留学制度です。従来USTEPの対象は東大生のみでしたが、2025年度に初めて、米大生1名が東大へのUSTEP留学生として試験的に採択されました。米国の協定校が比較的少ない理由の1つは、米国の授業料が他国と比べて大幅に高く、相殺に難色を示されることだと聞いています。

全学提携校に加えて、各学部も独自に交換留学生の協定を結んでおり、その数は世界中で約300校にのぼります。米国に限れば、東大医学部とJohns Hopkins University, University of Pennsylvania, University of Michigan, University of Hawaii、工学部とMassachusetts Institute of Technology, University of California 全校、理学部がUC全校、教養学部がNew York University大学院、薬学部がテキサス州立大学MDアンダーソンがんセンター、公共政策大学院がColumbia University大学院、University of California Los Angeles 大学院、と協定を結んでいます。また個人で米大に入学願書を出し、受け入れ側の選考を求める場合もあります。FUTIはこれら全てを支援対象として応募を受け付けており、その人数は上記(1)の通りです。

 応募者の動向として、今年は以下のような点が挙げられます。

  • コンピューターサイエンス、AI、データサイエンス関連分野の志願者は多いものの、応募全体数と比較すると、一般的な理系が少なく、文系が多い。
  • 博士課程からの応募者が近年減少している。支援する奨学金が増えたのかも知れない。
  • FUTIの奨学金以外にも受給している学生が多い。これも奨学金の数が増えたためかもしれない。
  • 留学して米国で働きたい希望が多い。日本経済停滞の表われかも知れない。
  • 多くの応募者が学際的な分野に属している。伝統的な学問分野に収まらない領域が活況なのかもしれない。

頂いたご寄付を最大限に活用し、奨学金という形で将来のリーダーを支援・育成する事業に、FUTIは今後とも真摯に注力して参ります。