東大友の会の理事長であり、ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校化学部の卓越教授 (Distinguished Professor)として著名な尾島巌博士が、欧州科学アカデミー (European Academy of Sciences, EurASc)の会員にフェローとして選出されました。2021年4月にフランスのパリにあるソルボンヌ大学で開催されるアカデミーの年次シンポジウムおよび授賞式で行われる新会員就任式 (今回はコロナウィルスのパンデミックの最中である為にバーチャルで開催) で栄誉を受けられます。
ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校は今回の栄誉について以下のように報告しています。
尾島博士は、長年の研究活動を通じて、欧州科学界と多くの密接な協力関係を築いてきました。尾島博士は、日本から本大学に招聘される以前に、有機金属化学、触媒化学、フッ素化学の分野で既にヨーロッパの化学界から高い評価を受けていました。また、2回のサバティカルをリヨンとパリの大学での共同研究で過ごしました。さらに、尾島博士が天然化合物から創薬した抗がん剤はフランスとイタリアの主要な製薬会社にライセンスされて開発されました。尾島博士は長年にわたり、フランス、イタリア、その他のヨーロッパの国々から博士研究員や大学院生を研究室に多数受け入れて来ました。さらに、ドイツのミュンスターにあるミュンスター大学とマックスプランク分子生物医学研究所の共同組織で、革新的な科学研究拠点である “Cell in Motion” の外部諮問委員も務めました。
今回のアカデミー会員選出について尾島博士は、次のように述べています。
「欧州科学アカデミーがヨーロッパ以外からの会員に20%の上限を設けていることを考慮しますと、米国の科学者として、また東京大学の卒業生として、この権威あるアカデミーの会員に選出されたことを非常に光栄に思います。」
尾島博士、この度は国際的な名誉である欧州科学アカデミー会員・フェロー選出、おめでとうございます。東大友の会一同、心からお喜び申し上げます。明日のグローバルリーダーを育成・支援するのをミッションとする東大友の会で尾島理事長は「グローバルな学識者」を目指す日本の次世代科学者達のロールモデルとしての役割も果たして下さっています。
尾島博士の受賞・栄誉歴の詳細は次のストーニーブルック大学ニュース等のリンクを参照ください。*https://news.stonybrook.edu/homespotlight/professor-iwao-ojima-elected-to-european-academy-of-sciences/