懇談会:藤井総長を囲んで東大の新しい Initiative “College of Design” を語ろう

2025年9月4日、「東大友の会」の協賛のもと、さつき会アメリカは「藤井総長を囲んで東大の新しい Initiative “College of Design” を語ろう」という懇親会を、東大ニューヨークオフィスで開催しました。年代や専門など多岐にわたる20名を超える参加者が集まりました。

東京大学は2025年4月、1958年の薬学部設立以来およそ70年ぶりとなる新学部「UTokyo College of Design」を開設することを発表しました。現在、2027年秋の開設に向けて準備が進められています。

今回の懇談会では、藤井総長より UTokyo College of Design の趣旨や展望、そこに込められた想いについてお話しいただきました。質疑応答も盛り上がり、あっという間の1時間となりました。以下に内容の概要を共有いたします。*

College of Design の概要(詳細は公式サイトをご参照ください:design.adm.u-tokyo.ac.jp

藤井総長のお話の概要

  • 教育理念:Interdisciplinary education を基盤に、designという専門性のもと様々な学問分野の知を融合し、みずからのビジョンを形にする、実現力を備えたリーダーを育成する。
  • 学びのプロセス:複雑な社会課題を解決するための方法を design し実現するには、人や社会に接して共感すること、ビジョンを構想すること、プロトタイプを作って現実世界でテストすること、チームワークを通じて多様な意見を生かすことが必要である。College of Design では、このような学びの機会を提供する。
  • 環境:第一線で活躍する教授陣と、世界中から集まる多様な仲間たちが互いに刺激し合い、成長することを目指す。

参加者からは、学部授業の英語化の進展や海外大学・ニューヨークオフィスとの連携、国際的な教員確保、また「専門」の新しい捉え方など、教育の国際化や学びの在り方に関する質問が寄せられました。さらに、学際的研究を支える研究費の確保、優秀な人材の獲得、卒業後のキャリア支援や同窓会ネットワークの活用といった課題についても活発に意見交換が行われ、教育・研究・キャリア支援を含めた包括的な国際展開への関心が示されました。

本懇談会では、参加費として 15 USD を頂戴し、全額を「東京大学創立150周年記念募金」に寄付いたしました。今後も懇談会の参加費を活用し、150周年事業を継続的にサポートしてまいりたいと考えております。
(参考:東京大学創立150周年記念募金のご案内 | 東京大学基金)

文責:さつき会アメリカ

*このイベントに関しまして、東大総長室および、東大ニューヨークオフィスのご協力に深く感謝いたします。