2015年9月19日に開催された理事会は、山田雅章大学担当理事を2011年 以来FUTI理事長を務めてきた小林久志前理事長の後任として、FUTI理事長に選出した。引き続き大学担当業務も継続。更に同理事会は桑間雄一郎財務担当理事を新たに新設されたポスト、副理事長に選出した。財務担当業務も継続。小林久志前理事長は諮問委員会会長として引き続きFUTIの活動に係わる。
プリンストン・プラズマ研究所の栄誉研究員である山田雅章博士は、1966年に東大の応用物理学科を卒業、1968年に原子力工学科修士終了後、イリノイ大学大学院に留学し、1973年に物理学の博士号を取得。同氏の主たる研究分野は核融合や宇宙・天体物理学に関連したプラズマ物理。同氏は1985年に米国物理学会(APS)のフェローに選出され、2002年同学会のプラズマ物理研究優秀賞、2003年にはプリンストン大学のカウル賞、さらに2015年には米国物理学会(APS)からJames Clerk Maxwell Prize in Plasma Physicsを授与された。(詳細はこちら)
桑間雄一郎 医師は 2000年よりマウントサイナイベスイスラエル病院内東京海上記念診療所院長。桑間医師はニューヨーク地区の主として日系人対象に内科一般医療を提供している。桑間医師は医学教育活動にも従事し、マウントサイナイ医科大学の学生やマウントサイナイベスイスラエル病院の研修医に、准教授として教鞭をとっている。東京大学医学部医学科を1987年に卒業後、同医学部外科研修、1991年に外科認定医となる。2006年には医学生の教育に優れた業績を残した医師に送られる賞である、アルバートアインスタイン医科大学のレオ・ダビドフ会への殿堂入りをする。(詳細はこちら)
山田新理事長は以下のように今後の抱負を語っている。「2011年以来、小林前理事長のリーダーシップのもとで、東大友の会, Friends of UTokyo (FUTI) も大きく成長し, 最近では毎年20人あまりの日米間の優秀な夏期留学生に奨学金を支給するようになり、東大生の間でも、米国の大学の学生達にもFUTIの知名度が上がってきました。又ここ3−4年は、物理研究を中心にカリフォルニア大、コロンビア大等の学生の研究交流にも助成金を出しています。FUTIでは、来年から、中長期に渡って留学する有意の学生に奨学金を支給する計画を立てています。東大を始め、日米の大学からの学生が世界への飛躍を育むべく、又彼らの活動が益々国際社会に貢献できるよう我々の助成活動をも充実させていきたいと思っています。将来、世界で又日本でグローバルリーダーとなる若い人材の育成を目指す我々の活動にご賛同頂き、今後これまで以上にご支援賜りますよう、お願い申し上げます。」