Harvard Summer School

私は2019年度のハーバード・サマースクールに参加しました。7週間のコースで、授業は「Political Communication」「Political Economy of Russia and China」の2つを受講していました。前者はアメリカ政治とメディアの関係についての入門的な講義でしたが、メディアと政治の関係性に関する理論から勉強することができ、かつアメリカで重要なメディアのプラットフォーム(新聞、テレビ番組、Talk Radioからコメディ番組まで)の役割について網羅的に勉強することができて大変面白かったです。後者の授業はその名の通りロシアと中国の政治経済についての授業でした。普段東大でも中国政治について学んでいるので、中国に関してはあまり新しい知識はなかったのですが(笑)、ロシアについても中国と比較しつつ学ぶことができて有意義でした。また、アメリカの大学の政治系の授業はアメリカ人学生がほとんどなイメージでしたが、このクラスは非常に国際色豊かなのが嬉しかったです。アメリカ的な中国脅威論に染まることなく議論できたのが印象的でした。

普段からアメリカ政治は興味を持って情報を追っていましたが、やはり実際にアメリカに滞在して、政治に関する授業を受けるというのは得られる情報が桁違いに多くて面白かったです。特に、アメリカ大統領選の民主党候補のディベートが始まった頃でしたので、大学の一部の施設を使ってディベートの上映会をやっていたり、次の日の授業もその話題から始まったりと、リアルタイムで情報が追いやすかったです。というか、リアルタイムで追っていないと授業や友達の会話についていけないというプレッシャーもありましたが…。

ハーバード周辺は治安も良く、街も綺麗だし、大学の周りにお店もたくさんあって非常に住みやすかったです。ボストンまでも電車で3〜4駅で、出かけるところには困りませんでした。また、私は2年生の時にカリフォルニアに留学していたのですが、今回は東海岸に滞在してみて、西海岸と東海岸の雰囲気の違いを体感することもできました。ハーバードでは寮生活で、ルームメイトとはとても仲良くなることができたものの、寮に共有スペースがほとんどなかったため、2年時の留学と比べると友達を作るのは少し難しく感じました。ただ、そんな中でもダイニングで隣の人に話しかけられたり、同じ東大からのサマースクール参加者から交友関係が広がったりする中で、サマースクール後も連絡を取り合う友人ができたのは幸いです。

今回FUTI奨学金を頂いたおかげでハーバード・サマースクールに参加することができ、貴重な経験をすることができました。ご支援くださった方々には大変感謝しております。本当にありがとうございました。