ハーバードサマースクールでの体験

by Nanako Kudo

授業内容について

私はLiliana Obregon教授によるGlobal Law, Global Historyという授業を受講し、主に国際法の歴史について学びました。講義は、各国の国際法の教科書における国際法の歴史に関する記述の比較検討に始まり、非欧州における国際法の受容・創造などについても触れながら進みました。毎日複数本の論文を読み、動画を視聴する課題と、読んできた論文を要約するライティング課題が課され、非常にチャレンジングな日々を過ごしました。また、授業内で各生徒に一度ずつ発表の機会が与えられ、私はアメリカ独立宣言の国際的な影響に関して、『アミスタッド』という映画を参照しつつ発表を行いました。

授業内では、頻繁に学生に発言の機会が与えられ、学生たちが自由に自分の見解・意見を表明していたのが印象的でした。中でも、自分が高等教育を受けた国において、どのように歴史を教えられたかという点において、頻繁に相違が生じており、それらについて詳しく議論を重ねることで、批判的な思考を養うことができました。

最終レポートに関して

最終レポートが課題として課されており、私は第二次世界大戦下のアメリカにおける日系移民の収容と人身保護令状に関するレポートを執筆しました。このレポートにおいてはKorematsu判決やEndo判決など、第二次世界大戦中に下された判決について、ハーバード大学の有する多くの資料を用いつつリサーチを行ったのですが、当時の最高裁判事同士の関係など、これまでは見えていなかった部分についての知見が深まりました。

居住環境について

サマースクール期間中はダンスター・ハウスという寮に宿泊していました。応募段階では原則二人部屋と知らされていたのですが、実際に行ってみると運よく一人部屋に入居することができました。平日は夜間でも食堂でコーヒーやスナック等を調達することができ、非常に快適な環境で勉強に専念することができました。

行事について

アメリカ独立記念日が留学期間中にあったので、友人数名とMITの前の広場に行き、独立を祝う花火を鑑賞しました。

御礼

この度このような貴重な機会を与えてくださった東大友の会のみなさまに御礼申し上げます。